第 58 回 米国人の投資感覚から学べること

良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)

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第 58 回 米国人の投資感覚から学べること

日々、投資教育についてこれでも悶々と考えている筆者。日本の証券投資人口はまだまだ少ないと感じています。預貯金口座は誰でも保有しているのに、証券取引口座を保有している人が少ないのはなぜか。教育が違うのか?アメリカ人の友人(アラサー男性、独身、現在日本に在住・在勤)にアメリカ人代表として下記の質問をしてみました。


・金融機関に口座をはじめて開設したのはいつ?(銀行口座と証券口座)・なぜその口座を開設したの?
・誰がその口座を開設した?
・どの金融機関を選んだ?
・何を取引している?

回答をざっとサマリーでまとめると、

・銀行口座は小学生ぐらいのときに初めて保有。決済口座として必要なも のだからATMの利便性の高い銀行を選んだ。
・証券口座は生まれたときからあった。米国の学費は非常に高いので子供 が生まれたときに大学進学費用を作るために長期投資口座を家族がつく るのは一般的。自分の場合も両親と祖母がつくってくれていて、18歳か らは自分で管理するようになった。
・投資対象は株式やミューチュアルファンド(日本でいうオープン型投資 信託のこと)。

学校で投資について教わる投資教育プログラムなどは特になく、日本同様に社会科の授業で経済の仕組みについて教わる程度だったとのこと。この友人の場合、父上が投資に興味がある人なのでニュースをみながらマーケットや個別銘柄の話を家で一緒にすることはあったそうだが、特に投資指南を受けるということはなかったそうです。子供の誕生とともに将来の為の資産づくりを始めるというのは日本でもよくある話。でも、日本の場合は定期預金の積立てや、こども保険などのほうが多い気がします。う~ん、友人の話からは教育の違いがそんなにあるとは思えなかったが、ならば国民性の違いなのか・・。

 友人曰く、日本の終身雇用制の影響が大きいのではないか、とのこと。『「会社が面倒みてくれるからみんなと同じにしておけばよい」という発想はアメリカにはあまりないんだよね。今勤めている会社はたまたま今の食いぶちをその会社から受けているだけで、その会社に今後もいると思う人は非常に少ないの。大手企業に勤めて出世するより、自分で独立起業する人のほうが尊敬されるしね。自分のことは自分で決めるというある意味ライフリスクみたいなものに常にさらされているわけで、その分リスク許容度が日本人より高いのではないかな。投資が嫌いな人やうちの母のように興味がない人もいるけどね。』

 なるほど。日々の生活自体に常に自分の判断が迫られているので小さなリスクに過敏にならないから「元本を保証してくれなきゃ絶対嫌!」という発想もあまりないのかも。逆に「保証なんてうまい話はない」とか「例えば預金のようなそんな程度のリターン保証では効率が悪くて話にならない」などと感じるのかもしれません。

 「米国では何か特別なことを子供時代に教えているのではないか?」と、考えたのですが、親が子供を思う気持ちは、どの国も一緒。要は危機管理意識の違いのようです。その意識の持ちようの違いは友人が言うように高度経済成長時代から続いてきた社会制度によるところもあるのでしょう。日本人は老後のお金の心配はしなくてよいように守られてきましたが、その社会制度が今変化しています。危機管理意識を強めた人から、変化に対応し、いずれその変化が大勢を占めるようになる。そのときにまた、
「みんなが投資をしているから、私も」と考えるのではなく、自分のとれるリスクを踏まえて投資判断ができるようになりたいものです。「よし、意識改革だ!」と鼻息を荒くした筆者でした。

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