良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
つい最近、既に退職して久しい元上司に会う機会がありました。同じ職場にいた時から既に嘱託でいらしたので、現在72歳。嘱託期間と合わせたら、40年以上証券業界に身を置いた生粋の株屋です。在職期間中は自由にできなかった金融商品取引を退職した翌日から思う存分楽しんでいます。相場のよい時も悪い時も、お客様の大成功も大失敗も客観的に見てきたので、「自分は百戦錬磨!」と思いきや、もちろんそんなわけにはいかず、損失の3年繰越制度をしっかり使っているそうです。「でも、3年かからず、2年で損失繰越がなくなった」と最近の好調ぶりを聞かせてくれました。
そんな彼の一日は実にヤル気マンマンで、朝は8時に起き、CNBCをはじめとするニュースをチェック。朝食を食べて気が向くと寄付き前に注文を入れるそうです。午前中は様子見で過ごすそうですが、書斎にはCNBCを流しっぱなしにするための大画面テレビをはじめ、信用取引用、先物取引用、FX(為替証拠金取引)用の3台のPCを配置し、すべて立ち上げて取引をしているとのこと。午後のロンドン市場が開いてからが本番で、取引のピークは夕方からの先物取引のイブニングセッション。夜はニューヨーク市場が開く頃からFXの取引をメインに行ない、午前2時に就寝するのだそうです。(年寄りにしては朝が8時と遅いのはこの為でした。)おかげで平日は忙しく、平日シニア料金でいけるゴルフも土日にしかいかないとのこと。平日19時集合の飲み会への参加要請にも「なんだよ、イブニングセッションが今日はできないじゃないか。」と文句を言いながらのしぶしぶの参加でした。
年金生活者のその人のここまでの取引状況はきいている限り、かなりのもの。損失に負けないその精神力の強さは一体何に支えられているのか聞いたところ、「全財産つぎ込んだらやってられねえよ。余力でやるんだよ。しかも追加資金をいれられる余力を残した上で取引はするんだよ。」とのこと。ここでいう「余力」というのは「余裕資金」のこと。しかも「余力」はそれなりの金額を指しているようです(筆者は数百万円以上と予測。決して数十万ではない)。また、取引の方針としては、「大穴」は狙わず、大負けしないことに重きを置いているとのこと。日々の取引の利幅は薄く、一万円程度とれたら欲張らずにすぐ利食い確定をしているそうです。まさに余裕資金を日々働かせてコツコツと稼いでいるのでした。
これがこの人のやり方。これまでの失敗の数々、小さな成功体験の積み上げといったこれまでの経験で築かれた「自分が納得して継続できる投資手法」なのです。自分のやり方が定まっているので後は繰り返すだけ。相場の変動というチャンスを見逃したくないので毎日相場に参加します。
年金で最低限の生活はできますが、日々の生活をより楽しくするための遊行費を自分のお金を使って日々自分で稼ぎ、その分を使うという理想的な老後をおくっています。今の恵まれた家計事情は資産を形成しながら、払うモノは全て払い終えた堅実で健康的な現役時代が支えています。
「俺の年金は全部奥さんにあげているから、俺は自分で稼がなきゃならねえんだよ。」というその人。はい、長年苦労をかけたであろう奥さまに全部渡して、人生を楽しむためのお金をこれからも自分で稼いでください。72歳、まだまだ元気でいてくださいね。
「お前も一人で生きていく覚悟を決めたんならなぁ、俺が取引教えてやるから・・」
・・私、二人以上で生きていく気マンマンですから、上の句は余計です。
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