良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
最近友人の資産運用相談にのる機会が増えています。筆者と違い、周りは世帯持ち。子供もすくすくと育って教育費に頭を悩ませています。運用の前にはまず、現在の資産状況と運用方針をチェックしますが、不景気による収入減で「毎月赤字にしないのが精一杯」という家計が多いようです。そんな厳しい家計状況にもかかわらず、子供あり世帯が必ずというほど加入している保険がありました。
それは、「学資保険」です。契約期間中に一定額を払い込むと、満期(15歳もしくは18歳)に満期保険金が受け取れる保険です。契約期間中に働き手である世帯主に万一のことがあった場合は、その後の保険料の支払いは免除されるというものですが、この場合も満期には満額の保険金を受け取れます。
・月々保険料が強制的に引き落としされる
・働き手に万一のことがあった場合、その後の保険料の支払いをせずとも満期金を受け取れる
というのは確かにメリットでしょう。しかし、この学資保険という商品は全般的に昔と違い、貯蓄性の低い商品になっています。(貯蓄性が高いか、各種の特約があるか、などの商品性は各保険会社の商品によって異なります)
ひと昔前は、それなりに貯蓄性が高かったということもあり「学資保険」に加入するのが、子供をもった親の定番コースのようにもなっていたようです。「子供をもったら学資保険」とか、「将来の教育費を早くから用意するには学資保険」と先人(子育ての諸先輩)からの教えを受けて加入するケースが多いようですが、子どもができた責任感から「何かしなければ」と考える若い親世代に、豊富な選択肢などの情報が行き届いていないのではないかと懸念されます。
・万が一のときの為に生命保険に加入している。
・住宅ローンを組んでいるので団体生命信用保険に入っている。
・勤め先の福利厚生に子弟のための教育ローンがある。
など、実は学資保険で備えようとしている保険内容が他の保険や、企業の福利厚生でカバーされていたりすることがあります。
学資保険をはじめ、生命保険は「将来には用意できる予定のものを、加入者に万一のことが起こり用意できなくなってしまうことに備える」のが一番の役割です。「お得感で加入するものではない」ということを理解して加入する保険を選択しましょう。
保険とは別に、月々貯蓄をすることや投資をすることで将来に備えるという方法があります。収入がまだ少なく子供が小さい世帯と、収入がある程度殖えてきている世帯では保険に頼る度合いが異なります。日々の家計管理だけでなく、資産管理も無駄なく、効率よく行えるよう、「その保険は我が家に必要な保険であるか」を今一度見直してみてはいかがでしょう。
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