良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
筆者が対面の総合証券に勤めていた頃のひと昔前のお話です。
毎月お買い物カートを引いて窓口にくる高齢のご婦人がいらっしゃいました。下町の繁華街にあったその店舗の近くには高齢者が好んで買い物をするお店がたくさんありましたので「利金を受け取ったあとにお買い物をして帰るのだな。」そう思っていました、その話をきくまでは・・。
実はかのご婦人、全財産を持って歩いていたのです。いつも引いてくるカートには各金融機関の通帳全てと印鑑、金塊まではいっていたそうです。息子夫婦と同居をしているご婦人ですが、家族関係がうまくいっておらず「自分が不在の家に大事なものは残せない。家族が一番信用できない。」と、外出の度に全財産をカートに括りつけ持って歩いていたのでした。ご婦人の担当者は「それはむしろ狙われるから危ない」と持って歩くことをやめるように話すのですが、そもそも家族とうまくいっていない原因が、自分が不在の際に家族に自宅不動産の権利を変えられてしまったというお金が絡む話なので「自分の資産は自分で守らないと」と、聞く耳を持ちませんでした。ご婦人が自分でできる資産の管理方法はこれしかなかったのです。
資産と呼べるものをつくりあげた人は資産管理の煩わしさを程度の差はあれ、いずれ体験します。逆に言えば、資産と呼べるものを持っていない人はこの煩わしさをまだ経験することがあまりありません。したがって、整理することを前提に管理する仕組みをもっておらず、いざというときにかなり慌てることになったりします。現在は不動産の権利証や株券も電子化されて現物を自分で保管するということは少なくなりました。多くの金融商品がインターネットで取引でき、資産の管理も便利にできるようになっています。自宅から24時間いつでも取引できる便利さと、IDとパスワード等がわからなければ出金、取引は不可という秘密保持度を両立させるインターネット専業金融業者の出現は、多くの人に金融商品を身近に感じてもらえるだけでなく、煩わしい管理から解放させるという役割を担いました。
しかし、管理を自己の責任で行うことは今も昔も変わりません。長期分散投資で運用している人も、年に数回のモニタリング(保有資産の時価の確認)とリバランス(保有資産の分散の調整)が必要となります。また、その時には現在の資産を殖やす為の視点をもって目標の設定をした後に、今ここで解約しなければならなくなったら、どれから整理をするべきか、流動性の資産は充分用意できているか、といった視点ももってみてください。いざというときの現金化のアクションのシミュレーションをしてみましょう。意外に保有資産の受渡に時間がかかることなどが発見できます。いざという時の冷静な判断を助けるのでこれはやっておいて損はありません。
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