第 90 回 来年こそ、お金を貯めたい人の、とっておきプランはこれ!

良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)

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第 90 回 来年こそ、お金を貯めたい人の、とっておきプランはこれ!

 定期的な貯蓄を始めようと思いたったとき、「いくらぐらいで始めるのがよいのか」と悩む人は多いようです。あまり高い目標を掲げても挫折してしまうかもしれないという不安がつきまとうみたいですね。私は相談をされるといつでも「収入の1/5」と、即答します。毎月の給与の手取りが20万円ならば4万円。給料日にすぐに差し引かれる仕組みにして自分の月の収入は残りの16万なのだ、と思い込んで生活することをすすめます。

 そして、その4万円がどう積み上がっていくかの皮算用を早々に始めてもらいます。

1年目は4万円×12カ月=48万円

2年目には48万円+4万円×12カ月=96万円

3年目には96万円+4万円×12カ月=146万円

という具合です。これを続ければ3年後には自分は間違いなく146万円貯蓄できているはず。運用利回りが0であってもこれだけはあるはず。1年毎に予想値を達成していることを確認します。(もし、達成してなかったら、猛省します。)他に資産を全くもたないのであればまずはこれらの資金を定期預金や証券会社のMMFなどで運用するのがおすすめです。銀行の普通預金に入れておくよりは3倍程度の運用利回りを期待でき、且つ、ある程度貯まったときに別の金融商品への移し替えが容易にできるからです。

 この方法で自分の(支給額)の3倍程度の資金を作ったらその先に一歩踏み出しましょう。いつまでも小数点以下の定期預金とMMFで運用していたのでは資産は殖えません。そろそろ運用の為の種銭作り、万が一自分の身に何かあった時の非常資金作りの段階からの卒業です。資産運用を本格的に始めましょう。

まずは毎月の給与からの積立てを投資信託にしてみることをおすすめします。この段階では毎月の引き落とし額全てを投資信託にする必要はありません。最初は半分、もしくは1/4の金額で始めてみるのがよいでしょう。毎月の貯蓄への振り向けが変わらず4万円の場合、2万円は変わらず定期預金。2万円はインデックス型の株式投資信託、もしくは外貨MMFという具合に多少リスクのある商品に資金を振り向けましょう。インデックス型の株式投資信託はインフレ時に価格の上昇を期待できますし、外貨MMFは円安時に為替利益を期待できます。

1年投資信託での運用をしてみたら定期預金の利回りと投資信託の利回りを比べてみましょう。自分の運用先の選別が正しかったか、配分は適正であったかを見直して、次の1年に投資する商品を決定しましょう。考えた結果、変化させないという選択もありですし、別の金融商品に興味がでたら、投資商品を入れ替えたり、金額の配分を変更します。これを毎年行えば立派な資産運用を行っていることになります。株式や為替の取引を頻繁に行って大きな利益を一発狙いするのが投資ではありません。普通の人が、なるべくリスクを抑えて堅実に行なうことができる投資があります。まずは1日でも早くその一歩を踏み出すことが大切です。

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