良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
資産運用をするにあたっては、運用する資金のバランス配分が大切です。これによってリスクを抑えることが可能になるからです。バランス配分というのは「攻めの運用を行う資金」と「守りの運用を行う資金」のバランスのことです。お金を運用することを仕事としている機関投資家たちも、いつも一発大当たりを狙って全力で攻めの運用をしているわけではありません。運用する総額の一部をリスクの高い運用先に振り向け、大部分は減らさないことに重きを置いた安定運用をしたりしています。
これは多くの機関投資家が実践している「コア・サテライト戦略」と呼ばれ、資産運用のポートフォリオを組むときに有効な考え方です。運用資産のバランスをコントロールすることでリスク管理を行っており、こうした戦略は個人の資産運用でも流用可能で且つ有効です。
・安定運用を心掛け、減らさないことに重点を置くコア(核)ポートフォリオ
・積極的にリスクを取り、大きな収益も狙えることに重点を置くサテライト(衛星)ポートフォリオ
の大きく2つに運用資産を分け、その配分を5:5にするのか8:2にするのか、2:8にするのかは自分のリスク許容度で決定します。(他の数値でももちろんOKです)
例えば、今100万円の資金があり、これで運用をしてみたいと考えている場合で、
「よし、株を買うぞ!」とヤル気マンマンで株式に全額投資をしてしまうと、これは0:10、つまり100%サテライトポートフォリオになってしまいます。
「手堅く運用するだけでは殖えないから、少しリスクのあるものに挑戦してみたい」と考えて
80万円を国債で、20万円を株式型の投資信託を買ってみたら、8:2でリスクを考慮したコア・サテライト戦略を実施したと言えるでしょう。
このコア・サテライト戦略、ファンドの世界では、市場の平均に投資をするインデックスファンドをコア、積極的な運用をするアクティブファンドをサテライトとすることが多いようです。数種類の金融資産に分散投資をしている人であればコアポートフォリオとして、国内債券、国内債券型投資信託や国内外株式に投資をするインデックス型投資信託などを保有し、アクティブポートフォリオとして株式個別銘柄、アクティブ型投資信託、通貨の変動の大きい海外債券などを保有するという具合にこのコア・サテライト戦略を実践することができます。
自分のリスク許容度を鑑みてコア・サテライトの比率を決めたら新たに金融商品を買う時に、その商品がコアとサテライトのどちらに振り分けられるものなのか、その商品を買うことでリスクバランスが崩れないかを確認してから購入します。これならば気がつくと資産がリスクの高いものばかりに偏っていた、なんてことを避けられます。資産を運用する際に、「殖やしたいけど、減らしたくない」と考えるのは誰もが同じ。投資をする前にプロ同様に自分のリスク許容度と、コア・サテライト戦略の比率をしっかり決めておきましょう。
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