第 97 回 証券会社は敷居が高い??

良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)

2009年1月以前のバックナンバーはこちら

第 97 回 証券会社は敷居が高い??

 「証券会社の窓口に行ってはみたけど、よくわからなくて言われるがままになってしまった」
 「いろいろ商品を教えてもらいたかったけど、オススメという商品をひとつしか教えてもらえなかった」
という声をききます。
これまで預貯金一本できた人にとって、これまで買ったことのない金融商品の購入は未知との遭遇。
この第一歩となるべき証券会社の訪問がうまくいかないという声をきくことがあります。「やはり証券会社は敷居が高かった」と無念の思いで帰路につき、やはり自分には預貯金が一番と、投資の一歩を引っ込めてしまうこともあるようです。

 証券会社とお客様の間にはやはり高い壁があるのでしょうか。
 私自身は証券会社の窓口にいたころ、証券会社が壁を作っていると感じたことはありませんでした。でも、はじめてのお客様にとっては中がうっすらとしか見えないカーテンのようなものがあると感じるのではないかと思ったことがあります。

 飲食店の前にかかっているのれんのようなイメージです。中では常連さんらしき人が大勢いて、お店の人と親しく話している、どうやら盛り上がっているらしい。自分もその中に入れるだろうか、外にいるので彼らが何を話しているのかさえ今はわからないのに、と感じるのではないかなと。

 非常に個人的な自分のお金のことを相談するのですから、慎重になるのは当然です。しかし、慎重になるあまり、お客様の側も自己防衛のバリアをはりすぎてしまい、意思の疎通がはかれないという非常に残念なケースに陥ることもあるようです。

投資初心者のお客様にいきなりハイリスクの投資商品等をおすすめするのは適切ではない、ましてやなけなしのお金らしいと感じられるご様子の方にハイリスクの投資をすすめることはできない、と証券会社側もお客様の資産状況を鑑みた上での商品の案内をするようにルールをつくり、それを守って営業をしています。

まずは少額で投資をはじめてみようと考えている初心者がプロのアドバイスを引き出す為には初心者であることを伝えた上で、
 「お金はあまりないんです。貯めたお金を少額から投資したいのですが、何がよいですか?」
と正直だけど、漠然と聞くのではなく、
「預金の100万を運用したいのですが、どのようなやり方がありますか?」と、具体的に金額を提示していろいろな方法を聞いてから自分で選択したいという意志を伝えれば
複数の商品の案内をきくことができるでしょう。

せっかく窓口にきたのですから、「他にはどんなものがありますか?」と自分から積極的に質問するのもよいでしょう。そのための窓口です!ポイントは、自分はいくらぐらいもっていると資産額を具体的に伝えることです。実際今日、投資商品を買う金額ではありません。話を聞いて気に入った商品があれば、「はじめてなのでまず○万円だけ買ってみます」と投資金額は後から決めてもよいのです。

 いろいろ説明をしてもらって少額の投資をするのは気が引けるという人は、やはりネット証券がおすすめです。相談できる窓口はありませんが、適切なポートフォリオのシミュレーションや、初心者向けのコンテンツも豊富ですし、何より時間を気にせず思う存分納得いくまで商品を比較できます。いずれにしてもお金は一生つきあうもの。自分がこの先長く付き合う金融機関はやはり自分と相性のよいところを選びたいものですね。そのためには自分が無意識に作ってしまう壁を自らとってしまう、もしくは壁を感じなくてよいところを探すというアクションをとってみるのが早道ではないでしょうか。

マネックスからのご留意事項

「資産の種」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧