良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
日本の株式相場への資金流入について報じられる記事を目にすることが多くなりました。
実際、日経平均は2010年の秋以降回復してきており、最近は調整が入っていますが、2月に入ってからは10,800円台が見られることもありました。金融相場関連の新聞や雑誌では『2011年の相場はいくらまで上がるのか』などトレンドを予想するプロのコメントを紹介したりもしているようです。
将来の人口減少や現在の政治の停滞、財政問題と日本が抱えている問題が抜本的に解決に向かったわけではありません。これまでの厳しい環境の中、経営資源をやりくりしてきた企業の業績回復もまだほんの一部というところ。ところがお金は日本に向いていて実際株は上がっている、確かにお金は流れてきているようです。さて、こんなまだ本格的な景気回復を迎えていない日本ですが、どんな投資対象(株式銘柄)にお金は集まっているのでしょう。
景気回復期に買われる銘柄というものがあります。景気敏感株と呼ばれる銘柄たちです。
国内景気の動向に収益の影響を受けやすい企業のことで、内需関連株と置き換えられることもあります。素材産業や工作機械メーカーなどがその代表です。素材産業というのは何か製品をつくるときの基となるものを作っている産業で、鉄鋼や紙パルプ、化学メーカーなどを指しています。
これらの景気敏感株と呼ばれる企業が売り上げるものは建物を建てたり、機械、製品をつくる企業がまず発注して材料を確保するものです。企業は計画的に材料の受発注を行いますから、足元の業況がよい年には大量の製品を作ろうと材料を確保するために素材産業や工作機械メーカーに発注をし、業況のよくないときは製造を抑制しようと発注を制限したりします。したがってこれらの産業は何か物が動き始めるときに一番最初に受注を受けて売り上げが発生します。国内景気が不況を脱して好況に向かい始める時に他の企業以上に大きく収益を伸ばす会社として投資家にも知られています。
この収益の伸びが株価に反映することを期待して、景気回復局面に動きだす景気敏感株に投資する資金が流れ込みます。国内からだけでなく、海外からも投資されます。新興国への集中投資に警戒感があり、中東の情勢は不安定で、欧州の信用不安も落ち着かない現在、日本の株式の割安度が目立ってきたという消去法での選択である側面もあるかもしれません。市況解説でも今日は「景気敏感株が・・」という解説がよくあります。個別株投資をしていない人も相場の状況や各種の企業の業況を知っておくのは投資をする上で大切です。業種毎の特性を知って相場の動きに上手にのっかっていきましょう。
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