第 102 回 全部自分のせいなのですが、確定利付き商品で損をした(泣)

良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)

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第 102 回 全部自分のせいなのですが、確定利付き商品で損をした(泣)

長期投資方針という名の「資産ほったらかし状態」を反省した筆者。利益がでているものはきっちり利食いしようと心に決め、昨年は申告しなくてよい程度の小さな利益を手にしてほくそ笑んでいました。『よし、よし、この調子。今年もこの調子でやっていこう。』今年もやる気満々だったのです。それなのに、思いがけず損をしました・・。保有していた外貨建債券の満期を見逃したのです。。

利息はきっちりもらっていましたが元本は新興国通貨建て。発行体の信用度は高いので元利金はしっかり受け取ることができました。しかし、債券の購入時に比べ、通貨レートは3割以上下落しており、85万の投資金額が60万になっていたのです。こんなときは満期を迎える前に為替損を発生させないように満期金を外貨で受け取るという外貨決済サービスを利用して為替損を回避するのが長期投資の鉄則。だが、しかし、ボタンひとつで利用できるこのサービスを筆者は利用しなかったのです!
(利用しなかった理由は単にし忘れたというもの・・)

外貨決済サービスとは
外貨で保有している金融商品の利金や償還金、売却代金の受取りを外貨のままで行えるサービスです。取扱通貨は金融機関によって限りがありますが、その会社が取扱う外貨建て商品の通貨は取り揃えてあることが多いようです(金融機関にとってはこのサービスがあることで償還金、利金、売却金の流出を防ぐことにつながるので)。

利用の仕方は、外貨建ての償還金や売却金の受渡しが発生する際に、外貨決済サービスの利用を期日までに自分で指定します。これで今円に換える必要のない資産ならば外貨のまま運用を続けて円転するタイミングを自分で図ることができます。要はこのサービスを利用すれば自分の外貨建ての金融商品の円転のタイミングを商品の都合で決められてしまうことがないというもの。外貨建て商品に投資するうえで利用しない手はないサービスなのです。

あぁ、悔しい。自分のぼんやり気質を恨みます(ぼんやりしているので恨みもそのうちぼんやりしちゃうんですけど・・)。腹立たしいのは外貨建債券の為替差損は他の利益と相殺することができないということです。損は損でどうすることもできないのです。こんな痛い目を見るなんて、投資にぼんやりは本当に厳禁です。とほほ・・

※金融商品の税金の取り扱いについては有資格の専門家、税務署等にご確認ください。

ご参考:
国税庁HP ~外貨建債券が償還された場合の償還差益及び為替差損益の取扱い


・・・・通貨の売買に関する重要事項・・・・

外貨お預り金には、為替変動リスクがあります。よって、為替相場が変動し円高に推移することにより、外貨の円換算価値が下がり、円ベースでの元本割れが生じるおそれがあります。また当社所定の為替手数料を負担することにより、為替相場に変動がない場合でも、外貨売却時の円換算額が当初の円貨額を下回り、損失を被るおそれがあります。

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