良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
同年代の女性と、あるセミナーでご一緒し、投資についてお話しすることがありました。同じアラフォー、お話から推測するにおそらく同じシングル、違うのは彼女が勤め人ではなく独立している社長様でおられること。(←ここが大きく違う)
頭の回転が速く、交友関係も広い。ITにも強く、自分にプラスと思えるものを積極的に取りに行くフットワークの良さをもつ彼女。話題は豊富でお酒も強い、この人には悩みも、怖いものもないのではないかと思えるほどの明るさと気風の良さです。
不動産投資に興味があるそうで、ネット利回り十数パーセントの物件に投資しようか迷い中とのこと(不動産のネット利回りとは管理費等は差し引いて純粋に自分が買った不動産から得られる家賃収入の利回りのこと)。そこまで数字に強いなら、どうぞ買っちゃってください!そしてあなたのその強い生命力を私に分けてください!!と、喉元まで出かかる魂の叫びを押しとどめた筆者。彼女の生命力オーラを浅草寺の護摩か白糸の滝のマイナスイオンのように少しでも浴びようと話に聞き入りました(魔除けができるかと思うくらいのエネルギーを感じたものですから・・)。
さて、不動産の話が一段楽すると、次は外貨投資の話になりました。
彼女 「外貨投資はしていないから、してみたいのよ。今、興味あるの。」筆者 「意外ですね、もちろん経験済みかと思っていました。今なら円高だから始めるのにも抵抗なくできて良いタイミングじゃないですか?まずは外貨MMFの米ドルあたりで・・。」
彼女 「ん~。でも外貨預金にしようと思ってるのよ」
筆者 「へっ?」
外貨預金の為替交換手数料は1ドルにつき2円程度が一般的、外貨MMFは取り扱い金融機関により異なりますが、1ドルにつき25銭から50銭が相場です。彼女のリスク許容度から言えばFX投資という言葉が出てくることも予想していたほどなので、意外な話の展開に驚きました。話を聞くと、手数料が違うのは知っているが、いつもいろいろと教えてくれる銀行マンと取引をするつもりだということでした。
不動産投資でネット利回りをしっかりチェックする人が、敢えて手数料が割高の外貨預金をする。海外のATMを使いたいからとか、信用をつくるために銀行とのつきあいを厚くしておきたいから、とかではないのです。自分の不得手分野を理解して説明してくれる、信用できる人から買いたい(今すぐに)、というのが理由のようです。『だって、私、この間までBRICsも知らなかったのよ~』という彼女ですが、現在学習意欲はマンマン。おそらく割高な手数料を勉強代と割り切って投資を始め、どんどん知識を殖やしてあっという間に元をとるタイプとお見受けしました。
不得手分野を一からはじめようとすると、最初の一歩にどうしても時間がかかることを彼女はよく理解しています。その時間こそが無駄にできないコストとばかりに最初に勉強代を払う覚悟をしていた彼女はいずれ一番合理的な投資法に落ち着いていることでしょう。
次回お目にかかるときは私から手数料の違いを今一度お話しようと思っていますが、恐らく彼女はもう投資していると思います。そして「ひとまず解約してみたわ。利回りは・・」とすでに自分で学習しており、次のステップに進んでいるのではないかというのが私の予想です。
こういう人は2つのタイプに分かれます。割高コストばかりを払って金融機関を儲けさせるけど、自分は儲からないタイプ。または、効率よく自分スタイルの投資を見付けてしっかり資産を殖やすタイプ。彼女、間違いなく後者のタイプです。時間を無駄にせず、数字に強い人は実は何より堅実派なのです。
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