良質な種(投資のための基礎的な知識や知恵)をたくさん手に入れて、一緒に育てていきませんか?投資初級者の方の背中を押すお話をしてまいります。(現在は更新しておりません)
投資信託で資産を殖やすことを望んだ場合、資金を投じた時点では、どのくらい殖えるのかはわかりません。運用してみた結果、利益をうけとるものだからです。利益が多かろうと少なかろうと、利益が出ず、マイナスとなった場合でも、自分が解約する時点の時価で受け取るしかありません。
これに対して定期預金は、預け入れ時に利率が提示されていますし、万一預けた銀行がつぶれても、1000万円までの元利金は保証されます。預金は預金者が銀行にお金を貸す行為ですが、預金という形ではなく、企業にお金を直接投資家が貸して、その利息を受け取るという投資方法があります。債券の購入という方法です。
債券は事前に期間●年、年利率■%、と条件が決まっているので、その債券に投資しておくと元金がいくら増えるのかがはっきりわかります。定期預金と同じ感覚で、投資の前にしっかり条件を確認できる大変わかりやすい商品です。債券には高い利息を提示できるようにいろいろなオプションをつける仕組み債というものもありますが、そうしたオプションのないシンプルな社債でも定期預金よりはよい利回りで運用できるケースが大半です。
近日にマネックス証券が販売を開始するこの円建て社債(年利率1.1%(税引前)、期間5年)も、確定利付き商品としては高い利回りの商品です。
正式名称は、『クレディ・アグリコル・コーポレート・アンド・インベストメント・バンク 2016年9月満期円建て社債』です。
円建て債とは、海外の国や企業が発行体となる、円貨建ての債券のことです。
投資をする際にチェックするのは国内の債券と同様に以下の2点
・発行体の格付け
・満期までの期間
が自分の投資方針と合致しているかです。
格付けはその発行体の信用度を表しています。倒産してしまうような会社ではないかをランク付けで表しています。トリプルB以上が投資適格債ですが、筆者は初心者にはシングルA以上をすすめます。格付けが低いほうが利率は高くなるのですが、保有期間中に格下げになることはありえるので、1つ下がっても投資適格債であるレベルが初心者にはよいと考えるからです。
満期はその期間に中途換金する可能性はない、と思える期間を選びましょう。社債はいざというときは現金化できますが、そうなった場合は、時価で証券会社で買い取りになりますから元金の目減りもありえます。満期まで持てば、満額でかえってくるのですから途中換金しなくて大丈夫な期間の債券を選びましょう。
円建て社債は私たち日本人としては聞いたことがないカタカナ名の企業が発行体になるものなども多く、その仕組みを知らない人には「なんだかよくわからない商品」、「為替リスクのある商品」などと複雑な仕組みの債券と誤った先入観を持たれていることがあるようです。
一度経験した人は次の発行を心待ちにすることもあるという大変わかりやすい、安定運用志向の人に人気のある商品ですので未経験の人は是非一度チェックしてみてください。
【円建て債券取引に関する重要事項】
■ リスク
・ 途中売却の場合、市場金利の上昇等による債券価格の下落など売却時の債券市況の変動により、購入価格に比べ売却価格が下落し、投資元本を割り込み、損失(元本欠損)が生じるおそれがあります。また、購入価格が額面を超えている場合、償還時に償還差損が発生し、投資元本を割り込み、損失(元本欠損)が生じるおそれがあります。
・ 発行者の経営、財務状況の変化及びそれらに対する外部評価の変化などにより、元本や利息の支払い能力(信用度)が変化し、投資元本を割り込み、損失(元本欠損)が生じるおそれがあります。
■ 手数料等
・ 購入対価をお支払いただきますが、取引手数料・口座管理料はかかりません。
■ その他
・ お申込み/ご購入にあたっては「契約締結前交付書面」、「目論見書(販売説明書)」、及び無登録格付の場合は「無登録格付に関する説明書」をご覧いただき、取引の仕組みやリスク・手数料等についてご確認ください。
マネックスからのご留意事項
「資産の種」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。