マネックス関係者の投資事情を赤裸々に!?お届けします。乞うご期待!(現在は更新しておりません)
今回はマネックス証券の広木チーフストラテジストに突撃インタビュー。普段のレポートでは語りつくすことができない、豊富な商品相場についての知識と経験。これらを集約して行う自身の投資事情を披露してくれました。
【広木のストラテジーレポートはこちらにてご覧いただけます】
プロフィール
社会人 24年目。金融機関勤続年数23.5年。MONEX歴 1年目。勤続1ヶ月。
性別 男。 家族構成 妻1人、娘(4歳)1人、猫(11歳)1匹。
Q.投資歴を教えていただけますか?
23年です。
Q.はじめての投資はどんな投資でしたか?
証券会社に入社した年の秋にあったNTT株の第二次放出に応募したのが、生まれてはじめての投資です。
Q. これまでで一番失敗したと思う投資はどんな投資でしたか?
そのNTT株の第二次放出に投資したこと。入社1年目の社員に1株255万円なんてとても資力がない。親から借金して買いました。その意味で、二重三重に反省することだらけの苦い思い出です。
Q.これまでに一番成功したと思う投資はどんな投資でしたか?
リーマンショック後に金を買ったこと。三菱のスリーダイヤ、延べ棒です。機会があれば「ストラテジーレポート」でも紹介しますが、金に限らず商品というのは需給がすべて。その需給を測るのが先物の「フォワードカーブ」というものです。需給が締まると、このカーブが逆ザヤに(期先が安く)なります。
金は商品の中では最も金融資産に近い商品で、フォワードカーブが逆ザヤになることはまずあり得ない商品なのですが、リーマンショックの後はほとんど逆ザヤ寸前までになったんです。これはもう、世の中の不安感というものがとてつもなく大きく、金への投資需要もまたとてつもなく大きいということを表す現象で、初めてでしたが金を買いました。まあ、ビギナーズラックだったのかもしれませんが。
Q.投資(またはお金)の位置づけを教えてください。
No Investment, No Life.
お金の位置づけは、愛する人を守るもの。個人的にはお金がなくても幸せになれると信じていますが、お金はないより、もちろんあったほうがいい。特に愛する家族、大切な家庭を守るためには、あったほうがいい。
Q.お金をどう使っているときが一番幸せ?
お金を使って幸せを感じることはありません。慈善団体などに多額の寄付をして幸せを感じるほど高貴な人間ではないし、反対にキャバクラ1軒貸し切って湯水のごとくお金をばらまいてキャバクラ嬢に「キャー、広木さんてお金持ち!」と言われて快感を得たいとも思わない。お金を使うこと自体に何かを感じるわけではなく、その対価として受け取るモノ、サービスに幸福を感じるということなのだと思います。だから質問を「お金がかかることで何をしているときが幸せ?」と勝手に変えさせてもらえば、レストランでおいしい料理を食べる、おいしいワインを飲む、気に入った服を買う、ヨーロッパ旅行をする、ゴルフをする、など限りがありません。でもそれは、そういうことに「お金を使うことが楽しい」という発想ではない。ただでゴルフができたらもっと良いですから。
でもこれじゃ答えにならないですよね。「どう使っているときが一番幸せ」と現在進行形で訊かれたらこうしか答えられないけど、「どう使ったのが幸せだったか?」と過去形で訊かれたらこう答えます。「自分のヘッジファンドの会社を作って、その設立の資本金を法務局に払い込んだとき。」 大きな目標に向かって、ひとつの区切りだったし、達成感がありました。本当はまだスタートラインに立っただけだったんですけどね。
ですから、そう考えると「将来の大きな目標のために投資することに使う」のが幸せなお金の使い方です。
Q.ご自身の今のお金に対する価値観はいつ出来上がったと思いますか?
結婚してから徐々に。10年くらい前でしょうか。意識したことがないのでよくわかりません。
Q.投資型をもし一言で表現するならば、どんな言葉?
ハイリスク、ハイリターン型を目指していると思います。
Q.貯蓄と投資、どっちに重きを置いている?
50:50です。(だから投資はハイリスク・ハイリターンです)
Q.現在の投資方針の決め手は?
各国当局の金融緩和。未曾有の危機に対応した、これまた未曾有の緩和で過剰流動性相場が来る。リスクアセットを持っていないと乗り遅れる。
Q.いつから今の投資方針にしていますか?
去年から。
Q.商品選びのポイントを教えてください。
リスクアセットの中で、クレジットと流動性の高いもの。将来のインフレをヘッジできるもの。大型優良株と商品です。
(インタビュー者より)
プロの投資を垣間見る投資事情、いかがでしたでしょうか。金融機関に勤めると、社内・協会の取引規制が厳しいために自身の資産運用は保守的にならざるを得ないことが多くあります。積極的に運用を行い、また、その手法を詳細に披露していただくという貴重なインタビューが今回は実現しました。
次回は広木ストラテジストの現在のポートフォリオとオススメ書籍(解説あり)をお送りします。
マネックスからのご留意事項
「マネックスな人々の投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。