マネックス関係者の投資事情を赤裸々に!?お届けします。乞うご期待!(現在は更新しておりません)
プロフィール
社会人(金融機関勤続年数) 6年目 MONEX歴 6年目 現在マネックス証券北京駐在員事務所に勤務、東京―北京間を行き来する日本語堪能な中国国籍の独身男性社員に現在の中国投資事情を根ほり葉ほり聞いてみました。
Q.日本では子供の前でお金の話をしないとか、不労所得はよくないというような風潮がありますが、中国ではどうですか?(中国の人のお金の教育について、教えてください)
昔の中国では、お金の教育をすることはなくて、お金に対する認識は薄いものでした。
今の若者、所謂"80後(バーリンホウ)""90後(ジューリンホウ)"(80年代、90年代生まれの略称、中国の流行語)は現代的教育を受けて、且つ日本の若者とほぼ同じ時点で海外の情報を吸収しているので、お金及び投資に対する認識は両親の年代よりはるかに進んでいます。
Q.中国のサラリーマン事情について
お給料は年俸制が多いのですか?ボーナスはあるのでしょうか、ある場合、年に何回支給されるのが一般的なのでしょうか?
社会保障や税金はどのように徴収されているのですか?
サラリーマンならば年俸制が多いと思います。ボーナスは年に1回、春節(旧正月)前後で支払うケースが多いです。
日本と異なるのは、今中国はインセンティブ制度がかなり浸透しており、ボーナスが年収に占める割合が高くなっている点です。年収よりもボーナスを狙っているサラリーマンも少なくなさそうです。
サラリーマンの社会保障は養老保険、医療保険、労災保険、失業保険、生育保険の5種の保険と住宅積立金があります、所謂"5険1金"制度。主に会社負担で、個人も一部を負担します。
Q.中国の金融機関について
中国の金融機関はどんな感じなのでしょうか。日本のそれと大きく異なりますか?口座の開設は何歳くらいからできますか?
金融機関の幅が広いので、証券だけで回答します。
支店は殆ど都市部です、農村にはあまりありません。
なお、詳細データではありませんが、中国の証券取引は約7割以上がオンライン取引になっていると言われています。支店に通っているのは、殆どインターネットを使えない、または定年退職後の個人投資家です。証券会社の支店は賑やかですね。
口座開設は18歳からできるのが一般的のようです。18歳未満の場合、後見人経由で開設しなければならないなど、規定があるようです。
Q.新興国として中国が世界中から注目されていることを自国の人はどう感じているのでしょうか。中国の人も米国や日本、フロンティア諸国への投資に注目をしているのでしょうか。
経済発展に伴い中国が世界で注目されていることについて一般的な中国人は誇りに思っていると思います。しかし、一方では、貧富格差の拡大、社会保障の未整備等、身の回りにいろいろな問題に囲まれていることに、不安を感じている人もいるでしょう。とは言え、多くの中国人はこれからの中国の発展に自信を持っていると感じています。
ここ数年、国内株式市場、及び不動産市場の急成長のため、中国内の多くの投資家は国内投資に主に注目してきました。しかし今、国内株式市場は元気がなく、不動産投資についても政府の投資抑制策で制限がかけられていることにより、投資家の目は徐々に海外での投資チャンスに向かいつつあるようです。最近話題になっている中国投資家による世界各地での不動産投資はまさにその例の一つであると思います。
ところが、中国はまだ厳格な外貨規制制度を採用しているので、一般投資家の海外市場への主な投資手段は、QDII(Qualified Domestic Institutional Investors、適格国内機関投資家)制度の下でファンド等商品の購入に限られています。その上、このところの人民元の上昇や金融危機による海外市場の不況などの影響で、QDII類商品の業績が芳ばしくなく、人気が低迷しています。
ただ、現在中国人の個人資産は急スピードで増えており、資産形成、リスク分散等のニーズが徐々に高まっています。投資手段が非常に限られている現在の中国を長い目で見ると、今後の外貨規制制度の緩和等に伴い海外投資の手段は増え、海外への投資が著しく拡大するだろうと私自身、期待しています。
いかがでしたでしょうか。
幼いころはまだ中国の近代化がここまで進んでいなかったという現在働き盛りの中国人男性社員に現在の中国事情のあれやこれやを答えてもらいました。現在の中国の変化を自分の成長とともにみてきた世代。自国の成長を客観的にみながらも、もちろん期待は大きいようです。
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