マーケット予想コンテスト

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

マーケット予想コンテスト

2002年のマーケットははたしてどうなるのか?
新しい年を迎えると、新聞雑誌等のメディアはこぞって「専門家による今年のマーケット見通し」を特集します。マーケット予想は「娯楽」としてはとても楽しめるので、実はバンガードでも毎年1月の初めに、運用部門スタッフの間でその年の相場終値を予想する社内コンテストをおこなっています。

この水晶占いともいえるマーケット予想の限界についてお話しするため、2001年1月におこなったバンガードのプロフェッショナル達による年末のダウ工業平均指数終値予想(あくまで娯楽です)とその結果についてお教えしましょう。スタッフの予想レンジは10240-12720、平均予想値が11316だったのに対して、実際の終値は10022となりました。

上の結果は次の2つの点でとても面白いと思います。
1つは、コンテスト参加者が1年前のこの時期に、同じ環境下で同じデータにアクセスしていた人達であったにもかかわらず、予想値にかなりの幅があったことです。もう1つは、その予言者たちのほとんどが、2000年に下げた米国株式相場は2001年にはリバウンドするだろうと考えた楽観論者だった、ということです。米国の人々は(投資のプロでさえ!)下落相場の翌年は上昇相場が待っているという、ある種のバイアスをもっているのかもしれません。平均値への回帰は長期的には起こりうる現象ですが、前年の下げ相場のあと、翌年にすぐ長期の平均値に回帰するかどうかはわかりません。

今年のマーケットはどうなるのか?あるいは今年のベストパフォーマンスの投資信託はどれ?といった短期的な予想は個人の投資決定、特に長期間の投資を目的にしている投資家にとってはあまり意味のないことです。

今年のコンテストのエントリーは1月4日に締切りました。この予想結果については、またご報告する機会があるかもしれません。しかし、そのとき皆さんに「そんなことはどうでもいいことだよ」と言っていただけると我々は非常にうれしいのですが。

※このコーナーではバンガード・グループが海外の投資に関する情報を提供いたします。バンガード・グループは世界最大のインデックスファンド運用会社です。日本ではマネックスの最新投信売れ筋ランキング第3位のバンガード・ウェルズリー・インカム・ファンドをはじめ3本の外国投信をマネックス証券を通じて販売しております。

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