世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
米国における2001年の債券マーケットは、日本同様、前年に続き株式のリターンを上回りました。
それを裏付けるように、米国内における債券型投信への資金流入は第3四半期(米国の場合7~9月)には250億ドル(3兆円以上)にも上りました。
単純に良いニュースと言えるか? ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
もし、投資家が債券ファンドを、自分のポートフォリオのバランスをとるために必要だから、との理由で買い増している結果なら、これは「良い」ニュースと喜べるでしょう。変動の大きな株式を併せ持つポートフォリオの「ブレ」を債券ファンドはある程度抑えてくれたに違いありません。また、低下したとはいえ株式配当(米国ウィルシャー5000インデックスを構成する銘柄群の平均1.5%以下)より高い利息を提供した点も評価できます。
しかし、単に最近の高いリターンにひかれて買った投資家にとっては「悪い」ニュースとなるかもしれません。
過去の投資家動向を見てみましょう。
バンガードでは、1995年12月から2001年9月までの期間について、代表的な債券インデックス(リーマンブラザーズ・アグリゲート・ボンド・インデックス)の推移と債券型投信への月間資金流入の関係を調査してみました。
結果として、大きな資金流入は金利低下最終局面の「あと」で金利上昇の「まえ」に起きる傾向にありました。つまり、多くの投資家は、まことにタイミング悪く債券を「高く買って安く売って」いるのです。
FRBの11回にも及ぶ金利引下げは金融情勢を激変させました。現在の金利レベルは歴史的な水準と比べ、短期的には価格の上昇機会よりも下落リスクを高めていると言えます。ここで景気が反転しはじめたら・・・
※このコーナーではバンガード・グループが海外の投資に関する情報を提供いたします。バンガード・グループは世界最大のインデックスファンド運用会社です。マネックスの最新投信売れ筋ランキング(1月21日~25日)では第2位 バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド
第5位 トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンド
とご好評いただいております。
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