「手数料が安くて運用成績がよい」、そんなファンドありますか?

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

「手数料が安くて運用成績がよい」、そんなファンドありますか?

2001年、世界中の株式市場は低迷しました。その中で、インデックス運用はやはり、堅実な運用方法であることが証明されました。インデックス・ファンドの運用成績はアクティブ運用ファンドの過半数を上回ったのです。

インデックス・ファンドは市場リターンを打ち負かそうとはしません。安いコストで、市場並みの運用成績を目指します。この「安いコスト」でというのが「ミソ」です。アクティブ運用ファンドの手数料が高い大きな理由は、高い運用調査費用や頻繁な売買コストにあります。インデックス・ファンドはこれらのコストをかけないことで、安い手数料に耐えられます。

具体的にお話ししましょう。
米国の株式型投信はカテゴリーごと、幾つかに分類されます。例えば、モーニングスター社は9つのスタイルボックスに分類します。分類方法は、銘柄の規模と属性です。

下記の表は、2001年の米国株式市場において、それぞれのスタイルボックスに属する何%のアクティブ運用ファンドがS&Pの該当インデックスに負けたかを示しています。


9つのスタイルボックスのうち、6つの該当インデックスが過半数のアクティブ運用ファンドを負かしています。

     バリュー型     ブレンド型     グロース型
大型株  16%       64%       91%
中型株  60%       70%       83%
小型株  25%       43%       73%

もっと長期のデータ(1996年-2001年)をみると、次のとおりとなります。

     バリュー型     ブレンド型     グロース型
大型株  56%       75%       75%
中型株  74%       90%       93%
小型株  69%       42%       41%

その差は広がり、9つのスタイルボックスのうち7つが該当インデックスに負けてしまいました。

インデックスファンドはある年に最高のパフォーマンスを記録する運用ではありません。でも、個人の長期資産形成にとって運用は、マラソンレースのようなもの。勝利は勢いよく飛び出した選手ではなく、堅実なペースで長時間を耐え抜いた選手に与えられるのです。

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