世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
長期の資産形成を目的にした投資をおこなっているとき、無意識のうちに、自分で自分の首を絞めるような投資行動をとっていることがあります。 今回はあなたの資産形成をじゃまする、やってはいけない3つの投資行動について、お話ししましょう。
1.現在運用成績のよい人気ファンドを求めること。
「今、このタイプのファンドの調子がいいみたい。まだ儲かりそうだから買ってみようか。」
現在価格が急上昇して、人気化しているタイプのファンドを追いかけるのは間違いです。どんな投資商品でも「現在の好調」イコール「将来の好調」とは言えないからです。自分の投資資産を株式(ファンド)、債券(ファンド)、そして安全性と換金性の高い金融商品(キャッシュ)にきっちり分けて投資し、長く保有することこそが重要です。
2.キャッシュをたくさんもつこと。
「もう株価は二度と戻らないと思う。だから全ての資産をキャッシュで運用しています。」
キャッシュに資産の多くを置いておくのは、かえってリスキーです。現在の日本はデフレですから実感がわかないかも知れませんが、インフレが投資のリターンを食べてしまい、あなたのお金の価値を徐々に奪ってしまうからです。
米国における1926年から2000年の間の各資産の年平均リターンは、それぞれキャッシュ3.9%、債券5.6%、株式11%でした。これをその間の平均インフレ率で調整した実質リターンでみてみると、株式7.9%、債券2.5%に対して、キャッシュはたった0.8%のリターンになってしまいます。(税金、費用控除前の年平均リターン。インフレ率は消費者物価指数3.1%で計算。)
3.マーケット・タイミングをはかろうとすること。
「マーケットを見ながら、ファンドを頻繁に売買していますよ。タイミングさえ合えば、より多くのリターンを得ることができますから。」
マーケットの動きを常に正確に予測することは、まず不可能です。頻繁に売買を繰り返すことで、逆にチャンスを逃す可能性があり、同時にファンドの保有コストを上昇させることになります。
運用はポートフォリオ・マネージャーに任せましょう。彼らは、証券の売買決定をおこなうための詳しい情報をもっています。
思い当たることはありませんか?
※米国の大手運用会社、バンガード・グループが海外の投資に関する情報を提供いたします。マネックスでは
バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドバンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド
バンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド
の3本の外国投信を販売しております。
マネックスからのご留意事項
「バンガード・海外投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。