世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
皆さんの投資の目的はなんですか? 新車購入のため? 住宅購入の頭金を貯めるためですか? それとも子供の教育資金のためでしょうか? おそらくほとんどの方はこれら複数の目的をもって投資をしていると思います。
それでは投資目的の優先順位を考えたとき、リストの一番にあげなければならないものとは、いったいなんでしょう?それは皆さんが将来、仕事をリタイアしたときに必要な生活資金の確保だといわれています。定年後もそれなりのライフスタイルを20年以上にわたって維持させるためには、かなりのお金が必要になるからです(人それぞれの人生設計によって消費額が違うので、具体的な金額は言えませんが)。
米国では、定年後の生活費を賄うために、今後よりいっそう自分自身の貯蓄と財産に頼らざるを得なくなると言われています。彼らの親の時代よりさらに長い期間のための、さらに多くの生活費を準備しなければならなくなると考えられるからです。そして、これは日本のほうがより顕著だと考えたほうがいいのかもしれません。安心できる将来を確保するためには、より早い時期から投資を始めることが大切です。
投資家教育が進んでいるといわれている米国でさえ、「自分は65歳を過ぎても働ける」と考えて、退職後の生活のための貯蓄をほとんどしていない人達もいます(一生働けると考えているのかもしれません)。でも実際には、現在の米国人退職者の約64%が65歳以前に仕事を離れているのです。そして、それらの人のうち10人に4人近くが、「自分が当初考えていた以前に仕事を離れなければならなかった」と言っています(被雇用者利益研究所/EBRI調べ、2001リタイアメント信頼度調査より)。約半数は健康上の理由によるものですが、それ以外の多くはレイオフまたは仕事上の都合をあげています。どれくらい長く働けるか確実なことは誰にもわかりません。日本でも雇用形態が変りつつあることを考えると、早いうちからの準備が必要です。
まずは退職後の生活資金のための投資プランを考え、その後で教育資金など他の目的のための投資プランに取り組むことです。さらに退職後のために投資しているお金はそれ以外の目的で、消費しないようにしましょう。
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