世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
誰もが投資にはリスクがつきものだ、と分かっています。
では、どのくらいのリスクなら合理的なのでしょう?
ここでは、「似ているようで、似ていない」貯蓄、投機、そして投資の違いを整理してみましょう。
「貯蓄」 - 誰にでも(ある程度は)必要なもの
誰もの生活に、銀行預金やMMFを通じた貯蓄は欠かせません。緊急時の備え、退職前の準備などには重要なものです。
貯蓄を好む人は安全性と安定性を求めます。しかし、長期間の運用を考えると、貯蓄だけでは不十分と言えます。なぜなら、預貯金は長年のインフレをカバーするほどは、なかなか殖えてくれないからです。
一般には、物価が上昇している時期の物価上昇率は、預貯金の金利を上回ると言われています。
例で見てみましょう。100万円の現金が何の金利収入も生まなければ、20年後も100万円のままです。一方、物価が年3%上昇したとすると、100万円の車は20年後には180万円にもなってしまいます。つまり、今100万円で買えた車が20年後には買えなくなってしまうのです。
現在デフレ下の日本では、インフレを意識できないかもしれません。でも、長期投資においては必ず頭にいれておきたいポイントです。
「投機」 - またの名をギャンブル
投機ははっきり言ってギャンブルです。その報酬では割が合わないほどのリスクを負います。
投機家のなかには、自分がよく理解していない株や投資信託に「エイヤッ」と乗っかってしまう人がいます。また、頻繁に取引を行い売買タイミングも計ったりします。そして、たいてい「次こそ大当たりだ」と考えて、ほんの数銘柄に集中投資してしまうのです。
これらのありがちな行動は本来「投資」とは何の関係もないものです。
「投資」 - 資金管理を目指すアプローチ法
投資は、深い考えに基づいた慎重な資金管理方法です。
成功する投資家は、規律を重視した方法で長期のリターンに見合ったリスクを取ります。彼らは自分たちなりのゴールを設定し、自分の力に見合った運用商品を選択します。
大切な点は、定期的に運用を積み重ね、数年、あるいは数十年も継続することでしょう。「ローマは一日にして成らず」ということを知っているのです。
全体のプランが出来上がると、あとはほとんど「自動操縦」です。一時の感情で脱線することはありません。
経験豊富な投資家にとって「エイヤッ」と乗っかることなど論外なのでしょうね。
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