世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
株式市場がどのように動いているのか、また、皆さんの投資成果が市場対比でどうなのか、を測るものとして、インデックスと呼ばれるものがあります。日本株式市場を表わすものとしては、日経平均やトピックスが代表的なインデックスですが、今回は米国株式市場における代表的な指標についてご説明しましょう。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均(DJIA)はよく知られた指標で、通常「ダウ」と呼ばれています。朝のニュースでもよく聞きますよね。
DJIAは、ダウ・ジョーンズ株価平均のひとつです。ダウ・ジョーンズ株価平均には以下のものがあります。
● ダウ・ジョーンズ工業株価平均
優良銘柄30社の平均株価に基づいて算出されます。
● ダウ・ジョーンズ運輸株価平均
20種の航空会社、鉄道会社、運送会社の平均株価指数
● ダウ・ジョーンズ公共株価平均
15種のガス、電気、電力会社の平均株価指数
● ダウ・ジョーンズ65種コンポジット(総合)株価平均
上記3種のダウ平均を複合したもの
構成銘柄は適宜入替されます。インデックスに採用されるためには、極めて優良企業であること、さらに、その企業の株価が市場全体のセンチメント(市場心理)を表す指標となることが要求されます。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均の中の30銘柄は大企業ですが、ニューヨーク証券取引所に上場している全銘柄の時価総額の約25%程度にすぎません。多くの投資家は、株式市場全体や債券市場、小型株、中型株といった他のマーケット・セグメントを広範囲にカバーしているインデックスにも注目しています。日々更新されている包括的なインデックスには次のようなものがあります。
● ウィルシャー5000 トータル・マーケット・インデックス
事実上、米国で上場している全ての企業の株式で構成されており、米国株式市場を最も広範囲にカバーしているインデックスといえます。
● スタンダード&プアーズ500インデックス
スタンダード&プアーズの委員会によって選ばれた米国の500の主要企業で構成された時価総額加重型インデックスです。インデックスの構成銘柄は米国の最大級の企業であるため、一般に、大型株および株式投資信託のベンチマークに適していると考えられています。
● ナスダック・コンポジット・インデックス
ナズダック店頭市場で取引されている株式の動きに連動しています。インデックスに占める米国大型テクノロジー株の比率が高いため、S&P500よりも変動しやすい傾向があります。
● ラッセル3000インデックス
時価総額加重型インデックスで、米国株式市場の時価総額の約98%に相当する上位3000社の株式で構成されています。
● ラッセル2000インデックス
時価総額加重型インデックスで、ラッセル3000の構成銘柄のうち時価総額が下位の2000社で構成されています。
意外といろいろな種類がありますね。
それぞれの特性を覚えておくと、投資信託選びのときも「このファンドが何を目指しているのか?」がわかって便利です。
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