あなたはファンドの投資家 それともコレクター?

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

あなたはファンドの投資家 それともコレクター?

分散投資は、投資先が広範囲に亘るほどよいとされ、それによって運用資産全体のリスクを下げることができます。でも同じことは、持っているファンドの数の多さには当てはまりません。

実際、1997年の投信評価会社モーニングスターの調査で、4つ以上の米国株式ファンドを任意に選んで構成した株式ポートフォリオには、分散効果がほとんどなかったとの報告がありました。また、ファンドを多く持ち過ぎることはかえって管理を難しくし、調整が困難になります。

ファンドを多く持ち過ぎることの一番の弊害は、投資家がファンド数を数えて、自分の投資資産はよく分散が利いていると勘違いしてしまうことです。実はファンドの運用成績を追求する人にはこういう状況に陥りやすい人が多いのです。それは、ある特定の期間において、最も運用成績のよいファンドは、同じ運用手法、同じ投資対象であることが多いため、投資家はついつい同種類のファンドを複数購入してしまうからです。ファンドは、全体の運用資産の中で、それぞれ特別な役割を持っていなければいけません。一度ファンドの保有する意味を考えてみるのも必要でしょう。皆さんはどういう理由でファンドを購入しましたか?

似たようなファンドを多く持つことで、短期的によい結果をもたらすこともあります。しかしそのリスクは高いといえます。たとえば1998年、米国の大型成長株の運用成績は大型割安株を27%も上回り、さらに1999年は16%と最高の2年間となりました。しかし、ギアは2000年に突然バックに切り替えられ、大型割安株を27%も下回る結果となってしまいました。ファンドコレクターにとって、この鞭(ムチ)の痛さは強烈なものです。逆に本当の意味での分散投資家にとってはその影響はかなり薄められたはずです。

今自分が保有しているファンドをもう一度確認してみましょう。ファンドの中に、同じ金融商品に投資する、同じ運用方法のものはありませんか?分散とはファンドの数の多さではありません。実際、少ないファンド数でも幅広く分散投資することも可能です。重要なことは、どのようにこれらのファンドに投資するかであって、同じことをしている二つのファンドに投資することは本来必要ないのです。

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