世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
日本の金利の低さは今に始まったことではありませんが、アメリカでも
2001年1月以降、FRB(米連邦準備理事会)によって短期金利は
4.75%引き下げられ、それにともなって米国債や短期金融市場の利回りも低下しました。2001年の2月に5.03%近辺だった米ドルMMFの利回りは、2002年2月頃には1.18%程度になり、1年前と比較すると約76%(米ドルベース)も利回りが低下しています。
投資家の不満げな顔が浮かんできそうですが、ここでもう少しものごとを前向きに考えて、金融当局が持ち去ってしまった債券ファンドの利回りを少しでも取り戻す方法を考えてみましょう。答えは2つあります。ひとつはファンドの保有コストを下げること、もうひとつはリスクをさらに取ることです。今回はその2つの答えのうち、ファンドの保有コストについて話してみたいと思います。
今以上のリスクを負わずに利回りを向上させる方法、それはファンド保有にかかるコストを減らすことです。つまり投信会社や販売会社に支払う手数料を減らすことができれば、その分投資家の受け取り額は多くなります。たとえば似たような銘柄群に投資する2つの公社債ファンドの利回りが同じ5%だったとして、片方のファンドの年間保有コストが2%、もう一方が0.8%だった場合を考えてみましょう。手数料が引かれた後のファンドの実質的な利回りはそれぞれ3%と4.2%になり、前者と後者では同じ100万円の投資でも1年後には12,000円の差がでてきます。
投資信託、特に債券ファンドを購入する場合は、販売手数料の低い証券会社で保有コストの低いものを選ぶこと、これは利回り向上にはかなり有効な手段になります。(つづく)
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