世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
前回、このコラムで「投信のコストにもっと関心を払いましょう」、というお話をしました。今日はその続きです。
コストの重要性を明確に示す、米国の3つの調査結果をあげてご説明したのですが、これらの調査から得られた結果は、今後より注目すべき「ポイント」になると思われます。なぜなら、これらの研究がカバーしている期間は、投資家にとってここ数十年間で最も高いリターンが得られた期間のひとつだったからです。株式市場が毎年二桁の収益をあげている時期には、1.2%の手数料の違いはそれほど大きく感じられません。
しかし今後状況は変わってくると思われます。極めて高いマーケットリターンを享受した1990年代は終わり、今後マーケットは軟調に推移することが予測されます。債券の利回りも低くなっており、1990年代に同様の債券を買ったときと比較して投資家はより少ない利息しか受け取れなくなっています。
リターンが低迷している時期では、コストはとりわけ大きな問題となります。1.57%のファンドの経費率(2001年の株式ファンド平均、Lipper社調べ)は、10%のリターンのおよそ6分の1に相当します。5%のリターンでは、ほぼ3分の1にのぼります。
手にする現金で考えてみると、さらに悲観的な数字となります。コストを控除する前のリターンを年5%と仮定しますと、経費率が1.57%のファンドへ1万ドルの投資をした場合、20年後には19600ドルになると予想されます。一方、これが経費率0.30%のファンドであった場合、元本は25000ドルまで成長する計算になります。投資家にとっては5400ドルも多く得られるということになるのです。
バンガードは投資家の皆様に可能な限りローコストで高品質なサービスを提供することをめざしています。我々は、資産形成の目標達成にはコストを低く抑えることが近道であると主張してきました。今回の調査はそれを裏付けるものであり、バンガードの優位性を端的に表したものといえるでしょう。
※1万円台から購入できるローコストのバンガードファンド
すべて販売手数料無料(ノーロード)、為替手数料無料(買付時)です
バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドバンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド
バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド
外貨での長期運用商品として是非ご活用ください。
マネックスからのご留意事項
「バンガード・海外投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。
商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。