米国金融市場の最期?

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

米国金融市場の最期?

最近の米国株式市場は再び大幅な下げに見舞われています。S&P500インデックスは、2000年3月のピークから一時40パーセント近くも下落しました。テクノロジー株のバブル崩壊、ニューヨークのテロ事件、そして米国経済の不透明さを考えると、この下落は決して驚くべきことではないのかもしれません。

投資家からよく、「市場はいつ反転するか」と尋ねられることがあります。でも我々の答えはいつも「我々もそれが知りたい」です。ただ、我々は米国金融市場が最悪の状態に向かっているのではないという自信は持っています。今、希望をもつことは簡単なことではないかもしれませんが、我々のこの楽天観には3つの理由があります。

1.米国経済は再び拡大を始めており、全体としてみた米国企業は、優秀で誠実な人々によって経営され、国際的にも圧倒的な競争力を持っています。2.投資家が困難な時期を経験してきたことによって、1999年当時では古い手法と笑われていた分散投資の重要性が浸透し、投資家の間の投機熱は下がっています。
3.スキャンダルや不正会計の発覚により、企業統治の改革や、会計上の問題の改善が進んでいます。すでに多くの企業が実行していますが、これも早晩、任意ではなく義務になるでしょう。

この企業スキャンダルについて、米国の個人投資家の多くは、辛抱強く事の成り行きを見守っています。これが原因で株式を売却した投資家は全体のわずか6パーセントだったという最近の調査結果もあります。損失を出したことに対しての不安はもちろんあるでしょう。しかし、米国投資家は自信を失ってはいません。では、今、皆さんに対して我々からどのようなアドバイスができるでしょうか。それは3年前と同じで3年後も変わることのないアドバイスであるといえます。

1.計画性を持ち、株式、債券、キャッシュ(現金化しやすい短期の金融商品)の適切な組合せの決定に十分な時間を割いて下さい。
2.常に債券と株式の両方を所有するバランスのとれた投資をしてください。3.分散投資をしてください。
4.慎重に行動してください。急な売買は避けたほうがよいでしょう。

困難な時ほど自分の投資計画を守っていくのは大変なことです。しかし、それが実は成功の鍵となるのです。

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