世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
最近ある記事に「インデックス運用は1990年代の一時的な流行だった。そしてその流行は早晩終わる運命にあるだろう。」といったものがありました。その記事は、証拠としてモーニングスターのデータを引用し、過去20年間で10のファンドのリターンがバンガード500インデックス・ファンドを上回ったと説明していました。
過去をさかのぼって、一定期間インデックスを上回ったひと握りのファンドを取り上げ、それを論じるのは簡単ですが、それら勝者ファンドを前もって見つけるのは、投資家にとって本当に困難でリスクが伴うことです。実際、投資家はマーケットにかなり出遅れたファンドを選んでしまうことがよくあります。
また、そもそもインデックス運用の支持者は、インデックス・ファンドのパフォーマンスが一番良くなるとは決して言っていません。インデックス・ファンドの目的はパフォーマンスを一番にすることではないのです。けれど、その低コストと幅広い分散性のおかげで、結果的に株式インデックス・ファンドのパフォーマンスは、多くのアクティブ・ファンドを上回る結果となっているのです。
リッパー社によると、2002年6月末までの10年間で、米国の株式を最も広範囲に網羅したウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックスは、一般的なアクティブ運用の米国株式ファンドのうち、59%のファンドのパフォーマンス(その十年間に消えたファンドを含めば、さらに多く)を上回ったというデータがあります。
このデータは、値上がりしそうな株だけを選んで買い、そうでないものは避ける投資戦略をとる「ストック・ピック」タイプのファンドがインデックス・ファンドより有利であるという主張を退けてしまいます。
これは偶然ではなく、グループとして捉えたアクティブ・ファンドには今後も必ず起こる現実といってよいでしょう。
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