米国個人投資家の投資に関する理解度

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

米国個人投資家の投資に関する理解度

米国のファンドを保有している個人投資家の多くが、債券や投資コストに関して誤った理解をしている-。バンガードは、あるマネー雑誌と共同で「投資に関する理解度調査」なるものを定期的に行なっているのですが、その最新の調査でこんな結果がでました。

この調査は、米国18の州から無作為に選んだ約1000人の投資家を対象に、ファンドの基礎知識や投資用語、およびマーケットの基礎知識に関する20の質問に答えてもらうという方法で行なっています。

全体の平均正答率は40%でした。2000年の平均正答率37%と比較すると、その理解度は僅かながら向上していると言えます。しかし、投資家が抱える課題として債券についての理解不足にはかなりのものがありました。例えば、回答者のほぼ70%は債券価格と金利の逆相関関係(債券価格と金利が反対の方向に動くこと)を理解していませんでしたし、約60%は債券の満期の意味を誤解していました。

米国投資会社協会(ICI)によると、今年7月までの債券ファンドへの純流入額は870億ドル(約10兆円)近くに膨らんでいますが、これについて、バンガード投資カウンセリング・アンド・リサーチの責任者キャサリン D.ゴードンは「債券ファンドについての投資家の理解不足と、今年債券ファンドの残高が急増していることの関連性に今後注目すべきかもしれない」と言っています。

また、今回の調査では、ファンドのコストについて混乱している投資家の姿も浮き彫りになりました。回答者の約75%は「エクスペンス・レシオ(日本のファンドでいう信託報酬にほぼあたるもの)」を正確に定義できませんでした。また、64%の人がファンドのリターンに及ぼすコストの影響について理解していませんでした。そして驚くべきことには、回答者の70%近くはファンド購入時の手数料が「販売手数料」であることを知りませんでした。(ご存知の通り、バンガードは販売手数料を頂いておりません。)

-米国の投資教育もまだまだ浸透しているとは言えないようです。

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