世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
最近は債券、特に外国債券の投資信託が日本で人気のようですが、中には債券についてあまり理解のないまま購入されている投資家の方もいらっしゃるようです。このような方のために、しつこいようですが、再び債券についてのお話をしてみたいと思います。
債券投資に関して投資家が知っておくべき最も重要なことのひとつは、金利と債券価格は逆の動きをするということです。市場金利が上昇する時、債券価格は下降し、市場金利が下降する時、債券価格は上昇します。では、それはなぜでしょうか?この理解しにくい法則について、今回はなるべくわかり易く説明してみたいと思います。
ある人が利回り5.5%の20年物米国長期国債に1,000ドル投資したとしましょう(あくまでたとえばの話です)。利払いは年間で55ドルになります。ところが、もし市場金利が6.5%まで上昇したとすれば、人々は
1,000ドルで年間65ドルもらえる新しい長期国債を買うことができるようになります。当然、だれも55ドルしかもらえない前の債券を買わなくなるでしょう。するとその債券の価値は下がって価格が下落していくのです。最終的にどこまで価格がさがると思いますか? 理論的には新しい債券と同じ6.5%の利回りを提供できる、889ドルまで下落することになるのです。
一方で市場金利が下がり、新しく発行された米国長期国債が4.5%の利回りを呈示したならば、どうなるでしょう?今度は反対に、利回り5.5%の債券の価格は1,131ドルまで上昇することになるでしょう。
債券ファンドの基準価格も同様にこの市場金利に影響されることになります。一般には、ファンドが保有する債券の満期日までの期間が長ければ長いほど、金利の変化は債券ファンドの価格や純資産価値に影響してきます。
最初はこのような債券価格と金利の関係を複雑に思えるかも知れませんが、このことは債券に投資する人にとって、必ず心に留めておく必要のある大切なことなのです。(上記の数字はあくまで仮定であり、特定の投資のリターンを表わすものではありません)。
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