米国株式市場をあらわすいろいろな株式指数

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

米国株式市場をあらわすいろいろな株式指数

会社から帰って夕刊を覗くと、「昨日のNYダウ」といった見出しで米国株式市場の終値がでているのに気づきます。では、この米国株式市場を表す「NYダウ」とはいったいなんでしょうか?米国のもっとも有名な株式インデックス(指数)であることは確かですが、その特徴については知らない方も多いと思います。2002年最後になる今回は、あらためて米国株式市場の主要な指数とその特徴についてご説明いたします。

一般的に「NYダウ」、「ダウ平均」と呼ばれるこの株式インデックスはダウ・ジョーンズ工業株価平均(DJIA)のことを指しています。このインデックスは単純平均で算出される、米国株式市場においてもっとも古い株式インデックスです。また、この「ダウ平均」と呼ばれるインデックスには、航空会社、鉄道、トラック輸送の企業20社の株式から構成された「ダウ・ジョーンズ輸送株価平均」、ガス、電気、電力会社15社の株式から構成された「ダウ・ジョーンズ公共株価平均」、そしてこれら3つのダウ平均を合成した「ダウ・ジョーンズ65社総合株価平均」といったほかの「ダウ平均」も存在します。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均に組入れ銘柄として採用されるには、業界内で非常に強いリーダシップをもった企業であることが条件となり、時代の移り変わりとともに、この組入れ銘柄の構成にも変更が加えられてきました。現在の組入れ銘柄には、IBM、マイクロソフト、ウォルマート、マクドナルド、ウォルト・ディズニーなど日本でもおなじみの顔ぶれが並んでいます。

ただ、このダウ・ジョーンズ工業株価平均採用の30社は大型株のみで構成されており、それらはニューヨーク証券取引所に上場された全銘柄の時価総額の約25%にしかすぎません。そのため株式市場全体の方向性や他のマーケット・セグメントの状況を把握するためには、もっといろいろな種類のマーケット・インデックスにも目を向ける必要があるかもしれません。

こうした目的で「ダウ平均」以外にもさまざまなインデックス(指数)がこれまでに開発されてきました。その一つとして、ウィルシャー5000・トータル・マーケット・インデックスがあります。これはバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドがベンチマークとして使用しているもので、米国の株式市場を最も広範囲にカバーしている指標です。その他には、米国を代表する主要500社の株式時価総額を加重して算出されたスタンダード・アンド・プアーズ500インデックスやマーケット・サイクルに敏感なテクノロジー株の比率が高いナスダック・コンポジット・インデックス、そして米国の時価総額上位3,000社の株式(米国株式市場の時価総額の約98%に相当)によって構成された時価総額加重型のラッセル3000インデックスなどが有名です。

自分が保有する株式インデックス・ファンドがどの株式インデックスに追随しているか、そしてそれが連日ニュースなどでよく見るダウ平均などの株式インデックスとどういう違いがあるのかなどをインターネット等で調べてみることは自分の資産ポートフォリオ管理上とても大切なことです。

※バンガードの外国投信は為替手数料無料(買付時)、ノーロードで1万円台から購入可能です
バンガード・トータル・ストック・マーケット・インデックス・ファンドバンガード・スモールキャップ・インデックス・ファンド
バンガード・ウェルズリー・インカム・ファンド
ファンドの内容はマネックス証券のホームページでご確認下さい。

マネックスからのご留意事項

「バンガード・海外投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧