世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
マネックスメールの読者のみなさん。
新年あけまして、おめでとうございます!
今年も、「計画性を持った、長期的な投資方法」について、具体的に、より解かりやすくお伝えしていきたいと思います。
新年第一回目は、バンガード・グループ会長、ジャック・ブレナンがお届けする「ベテラン投資家のための7つのレッスン・その1」です。
ブレナン氏:私は、この5年間に投資を経験した人はみんなベテランの投資家であると言っても良いのではないか、と思っています。なぜなら、このわずかな期間で、大きな投機バブルと、次々に起こる経済不安、さらに下げ相場をたっぷり経験しているからです。
市場での自らの経験から学ぼうとするベテラン投資家として、今は過去を省みながら良く考える絶好の機会であるといえるでしょう。
レッスンその1:信頼に足る企業(特に金融機関)と取引してください。
第1のレッスンは投資家の信頼感に関係があります。私たちの資本市場は国民の信頼の上に成り立っています。しかし、その信頼は、昨年、ある個人や企業によって酷く傷つけられました。それはひとつの現実ですが、一方で別の現実があるのもまた事実です。それは、「人々や企業に対する信頼感なくしては、投資家として成功することができない」という現実です。
投資判断を下すためには、自分自身を信頼しなければならないでしょう。そして、お金がお金を生み出す方法として「複利」の効果は大きいんだ、ということは認めざるを得ないでしょう。また、長期的な視野で資産を形成するための経済や金融市場を信頼し、味方につけることが必要でしょう。その上で、さらに、「信頼に足る金融機関」と取引してください。
昨年のスキャンダルで実証されたように、信用は非常に貴いものです。でも、それは一度壊されれば簡単には回復することができません。私は、ニューヨーク司法長官の判決を蒸し返す気も、一部の投信運用業界の同業者に追い討ちをかける気もありません。
あえて言うなら、私はウォール街、企業の経営者、そして会計士に対する国民の膨れ上がった不信感を見て、誠実だった会社とそうでなかった会社の対照的な状況に衝撃を受けました。企業、資産運用者あるいは市場が「誠実」という言葉を単に広告用のスローガンで使っているようではダメなのです。
結局、私たち一人一人は、誰を、そしてなぜ信頼するべきであるかを判断しなければなりません。自分の大切な資金を託すのですから、くれぐれも取引相手は慎重に選んでください。もし、投資家に対する利益を第一に考えていないなら(厳しいようですが・・・)他の会社に乗り換えたほうがよいでしょう。
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