ベテラン投資家のための7つのレッスン(その4)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

ベテラン投資家のための7つのレッスン(その4)

先週に引き続き、バンガード・グループ会長、ジャック・ブレナンがお届けする「ベテラン投資家のための7つのレッスン・その4」です。

教訓その4:節約上手になりましょう。

ブレナン氏:多くの投資家は株式市場の上昇を信じて投資してきました。そしてそのような投資家は、今多くのことを学んでいます。目標を達成するためには、今までより多くのお金を投資に回さなければならないし、投資にかかるコストにも注意を払わなければなりません。全く、大変な状態です・・・でも、下げ相場を通じて、家計のリストラを学び、家計的に堅実になったら、それだけでも意味のある経験だったといえるでしょう。

バンガードの401(k)プラン加入者にも、非常に興味深い前向きな変化がみられます。401(k)プラン加入者の平均拠出額が2002年の上半期にわずかながらも上昇しました。それが経済的要因の変化による上昇なのか、拠出金の上限額が上がったことによるものなのかを結論づけるのは時期尚早ですが、確かに前向きな変化です。低いリターンしか期待できない投資環境において、投資目標を達成するためには、より多くの資金を投資に回さなければなりません。しかし、401(k)などによる長期投資を実践する人は、数十年後にはきっと十分な見返りを受けるでしょう。

「節約」は投資の費用に関しても当てはまります。(私は以前からコストの問題は重要であると考えていました。)投資のコストを抑える利点は、上げ相場の頂点の時よりも、今、顕著に表れています。2001年、米国のミューチュアルファンドのエクスペンスレシオ(経費率)は平均年率1.34%でした。1990年代のように株式市場が上向きで二桁台のリターンを出している時には、1.5%程度のコストは微々たるものと思うかもしれません。でも、総リターンが6%の時1.5%のエクスペンスレシオは、利益のなんと25%にも相当します。さらに、損失が10%の時に至っては1.5%がさらに手痛い追い討ちをかける結果となるに違いありません。

投資に係るコストを低く抑えることは本当に重要です。それは簡単な理論です。マーケットがもたらすリターンはコントロールできませんが、コストはコントロールできるのです。あなたが負担している投資コストについて、それが何であるのかを調べてみてください。そしてポートフォリオの核にはコストの安いインデックスファンドを置いてください。さらに頻繁に売買することを避け、税金と取引にかかるコストを最小限に抑えることが望ましいでしょう。

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