核となる投資の選び方

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

核となる投資の選び方

ファンドを、まるで偶然見つけた洋服を買うような感覚で、衝動買いする投資家が少なくないようです。ポートフォリオにおけるそれぞれのファンドが持つ役割をあまり気にすることなく、魅力的にうつるファンドを次々と買っていくと、その結果、ポートフォリオは割高なファンドの寄せ集めとなり、管理するのも一苦労ということにもなりかねません。

長期投資のために、バランスよく分散されたポートフォリオをつくりたいと考えている人には、まずポートフォリオの核となるいくつかのファンドを決めることで、このような過ちを防ぐことができます。

安定性や多様性といった要因はもちろんのこと、中核となるファンドはできるだけ幅広い市場をカバーしているもので、その数はできるだけ少なくしたほうがよいでしょう。その理由は単純で、管理するのが簡単だからです。例えば、株式ファンドを10、債券ファンド4つ持っていたとして、それらをすべて把握するのは至難の業です。四半期毎にくる取引明細の山を見るのもうんざりですが、それ以上にそれぞれのファンドにかかる経費、発生するリスク、そして(複数のファンドを持つことの)税効率の悪さも考慮に入れなくてはならないでしょう。また、核となるファンドを少数におさえることで、(投資対象が)重複することを避けることができます。たくさんのファンドを保有することによって、株式市場や債券市場を幅広くカバーすることは可能だと思いますが、そこにはシンプルさや低コスト性は期待できないでしょう。

退職後に備える長期投資家が自分のポートフォリオの「核」として株式市場全体の動きを追随するインデックス・ファンドを購入するのはよい選択だと思います。1つのインデックス・ファンドを保有することで大型、中型、小型株に投資したのと同じ効果を得ることが可能となるからです。また、インデックス・ファンドには、長期的なパフォーマンスの優位性、幅広い分散投資の実現、低コスト性といった利点もあり、「マネージャー・リスク」と呼ばれるポートフォリオ・マネージャーの判断が市場全体の動きに遅れるリスクを軽減するメリットもあります。

インデックス・ファンドから低コスト性や相対的なパフォーマンスのよさが期待できる一方で、アクティブ・ファンドにはコストは割高でも高いパフォーマンスを享受できる可能性があります。このような特徴を考慮して、いくつかのインデックス・ファンドを核として、それにアクティブ・ファンドを加えるといった組み合わせてポートフォリオをつくるという方法が米国の投資家の間でよく行われています。

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