世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
下げ相場には必ず終わりがあります。しかしその期間はさまざまで、比較的長いものもあれば短いものもあります。昨年の10月まで続いた米国株式の下げ相場は世界恐慌以来最も長いものでした。S&P500種株価指数によると、この下げ相場は30.6ヶ月間続き、なんと47%も下落しました。しかし、この次に長い下げ相場の下げ幅は20.7ヶ月で48%の下落、つまり、より早いスピードで下落していることがわかります。
これまでに米国株式市場はかなり持ち直して、S&P500種株価指数は2002年10月9日の底値以来20%以上も上昇しました。第二次世界大戦以降の株式市場を見ると、底値に達してからの12ヶ月間の平均の上げ幅は33.5%です。そして、最初の3ヶ月間、特に上昇を開始した月の最初の一週間で平均上げ幅の半分以上を達成しています。(配当の再投資分を含む)
しかし、底値に達してから再び上昇し始める時を見計らい、リバウンドのリターンを狙うのは容易なことではありません。予測不可能な相場をうまく乗り切るには、バランスがよくとれて分散化したポートフォリオを保有するのが最も効果的な戦略といえるでしょう。
以下の表は、第二次大戦以降の米国株式下げ相場ランキングです。
下げ相場の期間 継続期間 下げ幅*
(ヶ月) (%)
00年3月24日-02年10月9日 30.6 -47.4
73年1月11日-74年10月3月 20.7 -48.2
81年1月6日-82年8月12日 19.2 -25.8
68年11月29日-70年5月26日 17.9 -36.1
76年9月21日-78年3月6日 17.5 -19.4
56年8月2日-57年10月22日 14.7 -21.6
66年2月9日-66年10月7日 7.9 -22.2
61年12月12日-62年6月26日 6.4 -28.0
87年8月25日-87年12月4日 3.3 -33.5
90年7月16日-90年10月11日 2.9 -19.9
出所:ザ・バンガード・グループ
*S&P500種株価指数
(注)インデックスは特定の投資成果を表わすものではありません。また、インデックスに直接投資することはできません。
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