5つの過ち

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

5つの過ち

米国では企業の不祥事、所得の低下、イラクの戦争の余波などが株式市場の不透明感を助長し、多くの投資家がフラストレーションを募らせています。米国バンガード・グループのファイナンシャル・プランナー、ジョーゼフW. ワーテルロー氏は、市場が変動している時やってはいけないこととして次の5つをあげています。

1.マーケット・タイミングを読むこと
どの資産クラスが、どの時点で最もよい成績を生むのかは誰にもわかりません。マーケット・タイミングを計る投資家は、購入するタイミングと売却するタイミングの両方を読まなくてはならず、これは非常に難しいことです。

2.過去の運用成績を追うこと
過去のパフォーマンスに気をとられた投資家が成功することはごくまれです。これらの投資家は、高いときに買って安いときに売る結果になることが多いのです。これでは長期的な成功を得ることは難しいでしょう。

3.あきらめることができないこと
私たちは投資家に自分の投資プランを守るようにと言っています。でもそれは投資家が適切なポートフォリオを持っている場合です。流行のファンドや市場に投資し過ぎて、自分の投資プランから大きく崩れてしまっていたら、できるだけ速やかにバランスのとれた当初のポートフォリオに戻すことが最良の策です。

4.衝動買いをすること
テクノロジーの進歩のおかげで、世界中のニュースが瞬時に私たちの元に届きます。投資アドバイザーを名乗る人たちはメディアを通して投資商品を次から次へと紹介します。そして何千人もの投資家がすぐさまこれに反応し、売り買いに走ります。このような雑音には聞く耳を持たないことです。大切なことは長期的な目標をもつことです。

5.頻繁にポートフォリオをチェックすること
新しいテクノロジーが利用可能になり、各自のポートフォリオのパフォーマンスを電話やオンラインで毎日チェックすることができるようになりました。でも頻繁にチェックしすぎると、ついポートフォリオに手を加えてしまいたくなりがちです。大きな目標を見失わないように、長期的なアプローチ心がけてください。

長期投資にとって最も重要なことは、マーケット・タイミングを読むことでも特別なファンドを選ぶことでもありません。適切なアセットミックスを構築し、それを維持することです。たしかに自分のポートフォリオは定期的に見直しをする必要があります。でもそれは投資計画そのものから逸れるということではありません。市場や世界で突発的な出来事が起るたび、感情的にそれらに反応するのではなく、自分の取れるリスクに応じて冷静に判断し、できる限りシンプルなポートフォリオを維持していくことを心がけてください。「投資計画を守る」という投資の大原則を忘れてはいけません。

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