ある意味当たり前のことですが

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

ある意味当たり前のことですが

ほんのちょっと投資する際の習慣を変更するだけで、引退後の生活資金の目標額により早く到達できる可能性がでてきます。その変更とは、たとえば「よく知らないエマージング国の株式に投資する」とか、「占いで有能なファンドマネージャーを探し出す」・・・といった突飛でリスクの高いものではなくて、ある意味とても当たり前なことなのですが、意外と認識されていない場合が多いことです。今回、以下で取り上げている話もその範疇に入る話だと思います。是非ご一読を。

1.低コストのファンドを選ぶこと

なぜ多くの投資家がファンドのコストに思ったほど関心を示さないのでしょうか?それには次のような誤解が大きく影響しているように思えます。「ファンドマネージャーに高いコストを払えば、それに見合った高いリターンが得られる」・・・はたしてそうでしょうか?今のところファンドのコストとリターンの間にプラスの関係があることを唱える経済学者は1人もいません。

むしろ、米国ではインデックス・ファンドのような低コストファンドから得られる手数料控除後のパフォーマンスのほうが、他の割高な手数料のアクティブ・ファンドのそれを上回る傾向があることが、いくつかの学術的な調査でも明らかにされているようです。割高なファンドのコストがパフォーマンスの障害になることは間違いないでしょう。

2.投信会社の分散をやりすぎない。

多くの投資家が複数の異なる投信会社からファンドを購入しています。彼らは、かご(投信会社)をいくつかに分けて卵(ファンド)を入れることで、ポートフォリオのリスクを分散しようとしているようです。

しかし、本当の意味でのリスクの分散は、投資資産を株式、債券、流動性資産に分けて保有することではじめて可能になります。ファンドを複数の投信会社に分けて保有することを意味しているわけではないのです。一つの投信会社に異なった性質のファンドを持っているほうが、複数の投信会社で似通った性質のファンドを持っているよりもポートフォリオを分散化することができるのです。投信会社の倒産リスクについても原則心配する必要はないはずです。基本的に投資家のファンド資金は投信会社が保有しているわけではなく、実際には投資信託財産の管理会社が管理しているからです。

どうでしたか?そんなこと当たり前じゃないかという声も聞こえてきそうですが、でも意外にその効果は大きいのです。

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