世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
先週は、バンガード社CEO、ジャック・ブレナン氏から、このところの投資環境に関するコメントをお伝えしました。今週は、米国投信業界を揺るがす不正取引についてお話しします。
ブレナン氏:次に、米国投信業界の疑わしい不正取引に関して触れてみたいと思います。多くの投資家と同様に、私たちもいくつかの投信会社の時間外取引や短期売買などの行為の告発に大変衝撃を受けました。
もし、これらが事実であったとしたら、非常に嘆かわしいことです。この問題は、単純にそのような投信会社が、自らにとって最も重い義務を果たすべき相手が株主ではなく、投資家であることを忘れた、というだけではありません。投信業界が80年近くかけて築き上げてきた最も重要な資産-誠実さ-という評判を汚すものでした。
これまで私たちバンガードは、私たちの哲学を可能な限り厳しく守り、実行し続けることによって、投資家に利益をもたらすように努力をしてきました。
実際、我々の哲学のうちいくつかはあまりにも厳格であるため、投資家から「柔軟性がない」と評されたこともあります。例えば、ファンドの資金流入が増えすぎたとき、我々は新規の顧客の購入をお断りすることがあります。その理由は、ファンドを一時的に売買することによってリターンを追いかけるような投資家から、既存の投資家を守るためです。さらに、私たちは、マーケットタイミングを試みようとする投資家を阻止するために、いくつかの方法で取引上の制限を設けています。また、私たちの規則を破って頻繁な売買を繰り返す投資家には私どもとの取引を遠慮していただきました。
私たちはそこまでしなければ受託者の義務を果たせないと考えています。
私たちは、投資家のために「正しいことを行う」という信念を日々強めています。他の会社で起こったとされる不正な取引や慣習が決して許されるものではなく、また今後もあってはならないことを肝に銘じなければなりません。それは単純に私たちがバンガードであるということだけに留まらない、投信業界全体の信用にかかわる問題であると考えているからです。
※バンガードの外国投信は買付時為替手数料無料、販売手数料も無料(ノーロード)で3本とも1万円台から購入可能です
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