世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
あなたの運用資産のパフォーマンスは主に三つの要因によって決定されます。(1)個別銘柄の選択、(2)マーケットタイミング、さらに(3)長期的なアセットアロケーション(資産配分)です。いったん株式、債券および短期金融商品のアセットアロケーション方針を決定すると、あとはインデックス運用戦略を取るか、あるいはアクティブ運用戦略を組み合わせるのか、の判断になります。
アクティブ運用戦略は、銘柄選択およびマーケットタイミング戦略を通して、投資方針としたアセットアロケーションの期待リターンをさらに上回ることを目指します。
ブリンソンらによって1986年に公表された画期的な論文、「ポートフォリオ・パフォーマンスの決定要因」は、銘柄選択およびマーケットタイミング戦略はそれほど重要な役割を持つわけではなく、実はポートフォリオの資産配分方法こそパフォーマンスの主要な決定要因であると結論づけていました。
この度、私たちバンガードはこの先駆的な研究をもとに、さらに直近までの膨大なデータを駆使して、再度研究結果の検証を行いました。その結果、下げ相場においては、マーケットタイミングが運用戦略上重要な役割を果たしているという一般的な意見に反して、私たちはアセットアロケーションが投資家の最も重要な決断であることには変わりないという結論に達しました。私たちの実証的分析は、1990年代後半の株価の上昇とそれに続く暴落の両方を含む40年間のリターン・データをも含めたものです。この市場が乱高下した期間を含めても、平均的に見ると、アクティブ戦略がパフォーマンスの重要な決定要因とはならなかったことが明らかになりました。
ポートフォリオの適切なアセットミックスが投資成果の最も大きな決定要因となることを認識できたら、その次は誤ったアセットミックスを持っていることこそ最も大きなリスクであることに気付くでしょう。投資家はここ数年で、起こるはずが無いように見えることでも、実際に起こる可能性があるんだ、という事を学んだのではないでしょうか。思い起こしてみれば、それは妥当性のあることのようにも見えるのです。
シンプルさ、低コスト、資産の分散、はあなたの投資を成功へと導くでしょう。また、その際採用するインデックス運用戦略は、投資目標を達成するためのコスト効率の良い方法であると言えるでしょう。インデックスに追随する投資商品を選ぶことによって、目標とするベンチマークをアンダーパフォームするリスクは縮小します。また、アクティブ運用に伴うマネージャーリスク(運用の稚拙な会社を選んでしまうリスク)を回避します。さらにインデックス運用はコストを抑えます。高いコストに伴う痛みは相場が下降しているときにはさらに増すものです。不透明な今後の投資環境の中で、「コスト」と「リスク」はひきつづき重要な決断のポイントとなると考えられます。
※バンガードの外国投信は買付時為替手数料無料、販売手数料も無料(ノーロード)で3本とも1万円台から購入可能です
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