世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
日常生活において、「バランス」はとても大切です。例えば、食物では果物、野菜、肉、穀類などを「バランス」よく摂る必要がありますし、仕事においても活動と休息の「バランス」が重要ではないでしょうか。これらと同様、ポートフォリオでも株式、債券、短期金融商品をバランスよく保有することが、長期投資には必要です。
ただし、マーケットは絶えず変動しています。バランスよく分散させたはずの資産が株式や債券市場の変動によって、大きく偏ってしまうことがあります。
そのため、リバランシング、すなわち崩れてしまった資産の配分比率を元に戻すことが必要になるのですが、それは意外に難しい作業なのです。なぜならリバランスは、よいパフォーマンスのファンドから、そうでないファンドに資産を移さなればならないこともあるからです。しかし、だからといってリバランスをやらず、ポートフォリオを偏ったままにしておくと、気付かないうちにポートフォリオのリスクを大きく増加させている可能性があります。
例えば、10月31日時点までの今年の米国株式市場のリターンは、ウィルシャー5000トータル・マーケット・インデックスによると24.3%、債券のリターンは、リーマンブラザーズ・アグリゲイト・ボンド・インデックスによると2.8%でした。このままでは、ポートフォリオ内の株式の比重が高くなりすぎている可能性があり、ポートフォリオのリスクは年初より大きくなっていることは容易に想像がつくでしょう。これは定年を控えた投資家にとっては特に懸念すべきことです。
一方、債券の運用成績が長期に亘ってよかった場合ですが、ポートフォリオ内の債券の比重が増えることで運用が保守的になりすぎてしまい、長期的な運用目標額を達成することが困難になってしまうかもしれません。
自分の意に反して、運用リスクをとり過ぎていないか、または保守的になり過ぎていないかを確かめるために、ポートフォリオを年に1、2回は見直しましょう。難しいと感じられるかもしれませんが、結局のところ、リバランスは投資の常識以外の何ものでもありません。「安く買って、高く売る」ということです。
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