世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
株式市場が回復し始めた今、米国の確定拠出年金プランはどのような状況にあるでしょうか。バンガードの同プラン加入者、230万人について口座残高の推移を見てみましょう。
バンガード401(k)プラン加入者の平均口座残高推移
1999年末:$50,230
2000年末:$48,718
2001年末:$47,513
2002年末:$45,634
2003年6月末:$49,794
(データソース:バンガード・グループ)
ここへ来て、順調に資産を回復しているようです。
2003年6月末の時点で、確定拠出年金プランの平均残高は、前年末から9%増加し、3年間におよぶ株式市場の下げ相場が始まる前の水準にまでほぼ達しました。
米国確定拠出年金プランの加入者が、他の一般投資家ほど口座残高の目減りを経験しなかったのには次の二つの理由があります。
1.プラン加入者のポートフォリオは分散投資されていました。平均的なバン ガードの401(k)の加入者の資産配分を見てみますと、現在は株式が 65%、債券が35%、一方、上げ相場の天井の頃は株式が75%、債券 が25%の割合に分散されていました。株式と債券への分散投資は、相場 の変動がポートフォリオにもたらす打撃を和らげる役割を果たしました。
2.プラン加入者は定期的に掛金を拠出します。下げ相場では継続的に拠出を 行うことで、損失を部分的に相殺することができます。その結果、多くの プラン加入者が他の投資家よりも自分達のポートフォリオの目減りが少な いことに気付き、それがまた長期的な投資戦略を守っていく動機付けにも なりました。
一時、相場の下落とともに、制度のあり方自体も疑問視された米国確定拠出年金プランですが、長期的には経済環境の変動を吸収しつつあるようです。
「シンプル」であること。「明解」であること。今年もバンガードは、こんなメッセージを皆さんにお届けしていきたいと思っています。
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