世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
米国の投資信託は通常ミューチュアル・ファンドと呼ばれ、米国個人投資家の間では、非常に人気のある金融商品です。日本では、個人金融資産に占める投資信託の割合がまだ2.2%しかないのに対し、米国でのそれは12.3%に達しています。(2003年6月末時点 日本銀行まとめ )
米国の投資家はどこにメリットを感じて、ファンドを購入しているのでしょう?どうやら主に次の4つの理由を挙げることができそうです。
1.分散効果
1つのファンドは数百から数千にもおよぶ様々な銘柄で構成されており、個人投資家では、ここまで幅広い投資をおこなうのはほとんど不可能です。このような分散投資は、投資した単独の銘柄や業界に問題が発生したときに受ける投資リスクを減らすことができます。
2.プロフェッショナルによる運用管理
自分の投資のために、毎日何時間もかける余裕のある人はほとんどいません。受け取った証券の利子や配当を効率的に再投資したり、金融市場にある莫大な数の証券についていちいち調査したりするのは大変です。その点、ファンドはそれらの面倒なことを運用会社が専門的な見地からほとんどやってくれます。
3.流動性
一般的に、ファンドは営業日ならいつでも売買することができ、それは投資家が簡単にファンドを現金化できることを意味しています。もちろん株式の個別銘柄も容易に市場で売買することができますが、中には通常取引が難しい銘柄もあるのです。そのような銘柄は取引が成立するまで何日もかかってしまう場合があります。
4.利便性
ファンドを利用することによって、投資家はより簡単に投資に参加することができます。必要に応じて保有しているファンドを別のファンドに乗り換えることもできますし、また、決まった額を決まった日に自動で積立投資してくれるサービスもあります。
ただし、ファンドにも他の投資と同じように注意すべき点があります。
ファンドに投資する際には以下のことを理解しておかなければなりません。
1.元本保証ではない
通常、ファンドの価値は、それがたとえ国債に投資するものであっても、基本的に変動することはありえます。
2.分散投資のペナルティ
分散投資をすることによって、特定の株価が暴落してしまった際に壊滅的な打撃を受けるリスクを減少させることができますが、一方で特定の株価が急騰した際に大儲けできる可能性も少なくなります。さらに金融市場全体が下落してしまったことによる損失を分散投資によって防ぐことはできません。
3.ファンドによるコストの差
ミューチュアル・ファンドは単独の銘柄を通常のブローカーを通じて購入することと比較すると、一般的にコストが低い投資商品だといわれています。しかし、販売手数料や運用コストが高すぎると、投資家が受け取る実際のファンド・リターンを大幅に減らしてしまう可能性もあります。ファンド間のコストを比較するのはとても重要なことだといえるでしょう。
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