続「529プラン」

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

続「529プラン」

今回は前々回にご説明した「529プラン」についての続きです。米国では子供の教育資金積立専用の税制優遇貯蓄制度がいくつかあり、その代表的なものが大学費用を積み立てるための「529プラン」で、近年急速にその残高を増やしています。

バンガードでも、この教育費の税制優遇積立プランへのサービスを約1年ちょっと前に米国内で開始しました。このサービスは、その後たった1年で2万1000口座、資産残高3億900万ドル(約330億円)以上にまで膨らんだのですが、当初はそこまで急激に残高が増えることは想像していませんでした。授業料の値上げや不安定な金融情勢を考えると、米国の親にとって将来の教育費への不安はそうとう大きなものがあるとは予想していましたが、それが数字になってはっきり現われたかたちです。

親たちによる教育資金積立の苦労は、以下の計算からでもわかります。たとえば最初に3,000ドルからスタートし、その後月250ドルを15年間積み立てていった結果、年平均8%(注)で運用できたとします。15年後に予想される貯蓄額はだいたい96,000ドル(約1000万円ちょっと)になりますが、これはそのとき米国の州内出身者が地元の公立大学に進学した場合にかかる予想学費4年分のおよそ90%に相当し、1割ほど足りません。私立大学に進学する場合はもっと大変で、40%と学費の半分以下しかカバーできないという試算結果になりました(インフレ調整後、カレッジボード社調べ)。もちろん学費が減額される様々な補助制度も用意されているのですが、子どもの大学資金をできるだけ効率的に貯めたい多くの親たちにとって「529プラン」はまさに「渡りに船」だったはずです。(注)数字はあくまで仮定です。
現在この「529プラン」のサービスは日進月歩で向上しています。ネバダ州の「529プラン」を例にとってみると、株式、債券、バランスファンドや、マネーマーケットのファンドなど18のファンドをバンガードが提供しています。子供の年齢に合ったポートフォリオを自分で選ぶことや変更することはもちろん、子どもの年齢が大学進学に近づくにつれて、ポートフォリオの資産配分がより保守的なものに調節されていくものもあります。また、プラン加入者の3分の1は自動投資プランサービスを利用して、ドルコスト平均での長期投資を行なっており、インターネットを利用しての、24時間取引も可能になっています。

ところで、この「529プラン」、教育費を積み立てても子どもが進学しなかった場合はどうなるのでしょう?実は大学進学の予定がある親族に受給者を変更することができたりするのです。

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