アクティブ・ファンドとインデックス・ファンド

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

アクティブ・ファンドとインデックス・ファンド

今までにも何度か取り上げたテーマですが、ファンドを初めて買う投資家の方からよく聞かれることですので、今回もまたしつこく取り上げてみたいと思います。

まずはその違いからですが、アクティブ・ファンドのファンド・マネージャーは、市場や投資銘柄に対するさまざまなリサーチ結果や予測、さらには自身の判断や経験則を活用して、他の同じタイプのファンドや目標とするベンチマーク・インデックスを上回る運用成果をあげようと努力します。

一方で、インデックス・ファンド(パッシブ・ファンドとも呼ばれます。)のファンド・マネージャーは、市場を上回るのではなく、目標とするベンチマーク・インデックスの運用パフォーマンスを厳密に模倣するように努力します。インデックス・ファンドはベンチマーク・インデックスの構成銘柄のすべて、もしくは代表的な銘柄を購入し保有します。

これらはどちらが良いというわけではなく、アクティブ・ファンドもインデックス・ファンドもそれぞれの役割の違いがあるのです。積極的に市場よりも良い運用成果を得たいと考える投資家にとっては、アクティブ・ファンドがよいのかもしれません。でも気をつけなければならないのは、それがかならずしも市場を上回る成果を得られると確約されているわけではなくて、逆に下回ってしまう可能性もよくあるということです。

インデックス・ファンドの場合、ベンチマーク・インデックスの運用成果を厳密に模倣しようとするので、このような一貫した「わかり易さ」を好む投資家からの支持を得ています。

さらに、もうひとつ大きな特徴があります。それは「コスト」です。インデックス・ファンドは一般的にアクティブ・ファンドより有利なスタートラインに立っています。通常、ファンドの運用報酬やポートフォリオ内で運用にかかるコストがアクティブ・ファンドに比べて大幅に低いため、既にそれだけのパフォーマンスの差がついている、というわけです。

バンガードは、基本的にはインデックス・ファンドのみでも十分効果的な投資が可能だと考えています。でも投資家の投資資産の中心をインデックス・ファンドで運用しながら、同時に優れたアクティブ・ファンドにも投資を行なうことで、ポートフォリオをより積極的な(あるいは保守的な)ものにして、より多いリターンを(少なくなることもありますが)期待することはできるかもしれません。

長期投資をする場合、この「コア・アンド・モア」アプローチを実現するためにも、少なくともポートフォリオの50%は市場を広範囲にカバーしたインデックス・ファンドに投資しておくことをお勧めします。

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