パフォーマンスの優位性

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

パフォーマンスの優位性

 アクティブ・ファンドのパフォーマンスが長期的にベンチマーク・インデックスを上回ることは、それほど多くありません。

 バンガード・インベストメンツ・オーストラリアは、オーストラリアにおける個人向けファンドに関し、2004年6月末までの過去3年間にベンチマーク・インデックスを「下回った」ファンドの割合を調査しました。(括弧内はベンチマーク)

 その結果を見ると・・・
 オーストラリア債券型ファンド群:90%(UBSオーストラリアン・コンポジット・ボンド・インデックス)
 オーストラリア上場不動産投信型ファンド群:89%(S&P/ASX300 プロパティ・トラスト・インデックス)
 オーストラリア株式型ファンド群:82%(S&P/ASX300インデックス)
 国際株式型ファンド群:72%(MSCIワールドインデックス・除く豪州)(注:過去の実績から将来のリターンを予測することはできません。)

 常に高いパフォーマンスをはじき出すアクティブ・ファンドを選び続けることは非常に困難です。ほぼすべてのセクターで、ベンチマーク・インデックスのリターンは平均的なアクティブ・ファンドを上回っています。理由は極めて単純です。アクティブ・ファンドの高いコストがパフォーマンスに影響しているからです。もちろん、一時的にインデックスを上回るアクティブ・ファンドもあります。それがファンドマネージャーの幸運のせいなのか、それとも実力なのかを判断するのは非常に難しいといえるでしょう。

 一方、インデックスファンドは、特定のベンチマーク・インデックスの動きに連動した投資成果を目標としています。そのため、ファンドのリターンは市場のリターンに近似したものになり、アクティブ・ファンドと比較すると信託報酬、運用経費、取引手数料などのコストも抑えることができます。より少ない売買回転率と、低いコストのおかげで、長期的なパフォーマンスの優位性が期待できるのです。

 そこで、成功する投資へのヒントをひとつ:

 「決してパフォーマンスだけでファンドを追いかけないでください」

 昨年高いパフォーマンスを出したファンドやセクターに飛びついた時には、下落する一歩手前だった、ということも十分考えられます。

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