米国の株式市場

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

米国の株式市場

 これまでテレビのニュースなどで、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の活気のある立会いの様子や、取引開始や終了時にベルが鳴らされている光景をご覧になったことがあるかもしれません。ニューヨーク証券取引所は、米国投資業界の象徴として由緒ある場所であり、また世界に数多く存在する証券取引所の一つでもあります。

 証券取引は常に証券取引所の立合場のみで行われているわけではありません。例えば、ナスダック・システムのようなコンピュータ・ネットワークシステムを通じて、何千もの銘柄が売買されています。

 一方、債券のように電子取引システムと取引所以外に、買い手と売り手の間で直接売買されるものもあります。この場合、マーケットメーカーと呼ばれる証券会社が介在し、気配値を提示し注文に応じているため、効率的な売買ができるしくみになっています。

 米国で最も伝統のあるニューヨーク証券取引所の歴史について少しご紹介しましょう。

 ニューヨーク証券取引所の前身は1700年台の後半にウォールストリートの角の「すずかけの木」の下に設立され、企業の部分的な所有権を表す株式が売買されていました。ニューヨーク証券取引所では、いまだに伝統的な立会いが行われており、ブローカーが大声で売買注文をする光景を見ることができます。
 立会いと電子取引システムを通じて売買取引が行われるニューヨーク証券取引所と違い、ナスダックはコンピューター・ネットワークだけで取引が行われ、物理的な立会場はありません。ニューヨーク証券取引所、ナスダック市場ともに、時価総額、純資産、収益などの一定の基準を満たした企業でなければ上場することはできません。

 米国にはその他の主要取引所としてアメリカン証券取引所(AMEX)があります。アメリカン証券取引所には主にETFや中・小型株が上場しています。さらに、フィラデルフィア、ボストン、シカゴ、ロサンゼルスなどに地方取引所があり、そこでは単独上場の銘柄以外に他の取引所の上場銘柄も売買されています。例えば、ニューヨーク証券取引所の上場銘柄は、いずれの地方取引所においても売買されます。

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