グロース株とバリュー株

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

グロース株とバリュー株

 現在保有している投資信託は、グロース(成長)株やバリュー(割安)株など、ある特定の種類の株式だけに投資するものではありませんか? 同じ株式に投資するファンドでも、ファンドによって投資スタイルが違うものがあります。分散投資をするなら、この場合グロース株とバリュー株両方にバランスよく投資することが大切です。

 グロース株ファンドが投資するのは、多くの投資家から高い収益の伸びと成長が期待されている株式です。一方で、バリュー株ファンドは、企業本来の価値が市場で過少評価されている株式で構成されています。比較的高い配当利回りを持ち、保有資産の価値や収益レベルに対して、株価が割安に放置されている企業に投資します。

 バリュー株とグロース株は、長期的にはどちらも同様のリターン水準を生み出す傾向にありますが、その間には、どちらか一方が他方のリターンを上回る期間が交互に訪れる周期性があります。例えば、1989年~1999年の10年間では米国グロース株の年率リターンはバリュー株を上回り、1999年から2004年の5年間ではバリュー株ファンドが上回っています。

 同じ市場に投資する株式ファンドでもファンドによって、スタイルが違うものがありますので、一度自分が保有するファンドを調べてみましょう。また、 ファンドを選ぶ際に考慮すべきファンドの特性として次のようなものもあります。

 アクティブ・ファンドかインデックス・ファンドか?
 アクティブ・ファンドは、市場より優れたパフォーマンスが期待できる株式に投資します。一方、インデックス・ファンドは「市場に勝つ」ことを目標とはせず、ベンチマークにできるだけ近似したリターンを目指しています。
 大型株か小型株か?
 大型株は、定期的な配当があるなど、安定した業績を持つ企業が主体です。小型株は、高い成長性が望めるものの、大型株よりリスクがあるのが特徴です。従って、分散投資を目指すなら、大型株ファンドと小型株ファンドの両方を保有することをおすすめします。

 ファンダメンタル分析か計量分析か?
 一般的にアクティブ・ファンドは株式を評価する際、ファンダメンタル分析かテクニカル分析という二つの基本的なアプローチを使用します。ファンダメンタル分析は企業の経営者等にインタビューをして、経営手法や財務状況などを調べ、企業を分析する方法です。一方、計量分析は、資本コスト、資産価値、売上費用、収益の予測などのさまざまな測定データを、コンピュータモデルを用いて分析するものです。

マネックスからのご留意事項

「バンガード・海外投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧