ポートフォリオにインデックス・ファンドとアクティブ・ファンドを共存させるメリット(その1)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

ポートフォリオにインデックス・ファンドとアクティブ・ファンドを共存させるメリット(その1)

これから数回にわたって、インデックス運用とアクティブ運用について色々な角度から見ていきましょう。

 インデックス運用とアクティブ運用は、しばしば正反対のものとして論じられているようです。どちらか一方の投資手法が正しくて、もう一方は間違いであると考える投資家もいるでしょう。しかし、このような捉え方は少し短絡的かもしれません。インデックス・ファンドとアクティブ・ファンドのそれぞれの持つメリットを見落としていることにもなりかねないからです。投資目標の達成をめざす投資家にとっては、インデックス・ファンドとアクティブ・ファンドの両方を保有するほうが、リターンの変動が抑えられ、より分散投資の恩恵を受けることができるといえます。

 これまでバンガードは投資家に対して、低コスト・分散投資というインデックス・ファンドの優位性をお伝えしてきました。インデックス運用が非常に有効な長期投資戦略だということには変わりありません。しかし、インデックス・ファンドだけで構築されたポートフォリオに、適切なファンドマネージャーと手頃なコストが備わったアクティブ・ファンドを組み入れることで、より高いリターンを期待することができるかもしれません。

 「インデックス運用とアクティブ運用は、イデオロギー的に対立する、あるいは“オール・オア・ナッシング”の関係ではありません。」(バンガードの投資カウンセリング・アンド・リサーチ(IC&R)の責任者、キャサリン・ゴードン氏)

 「投資家の中にはポートフォリオの100%をインデックス・ファンドにして満足な投資成果を得られている方々もいますが、リスクコントロールと超過リターンの可能性を考えて、アクティブ・ファンドを加えている方も多くいます」(ゴードン氏)

 インデックス・ファンドとアクティブ・ファンドは互いに補完しあえるので、ポートフォリオに適切に資産配分されていれば、これらの共存は非常に有効に働くでしょう。IC&Rは、「運用資産にアクティブ・ファンドとインデックス・ファンドを半々づつ組み入れた方が、ポートフォリオ・リターンのブレを抑える目的には合致する」と分析しています。

 インデックス運用の利点は広く認められています。
 インデックス運用のメリットには、分散投資、ベンチマークに連動した分かりやすいパフォーマンス、低コストなどがあげられます。また、インデックス・ファンドは、ほとんどの市場のセグメントや資産クラス(大型株や小型株、米国や海外、株式や債券など)を投資対象としているので、投資家にとっても比較的わかりやすく、取り入れやすい投資手法だといえるでしょう。

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