ポートフォリオにインデックス・ファンドとアクティブ・ファンドを共存させるメリット(その4)

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

ポートフォリオにインデックス・ファンドとアクティブ・ファンドを共存させるメリット(その4)

このところ連載しているこのテーマ。今日はその4、最終回です。

 インデックス運用とアクティブ運用は互いに異なった動きをするため、ポートフォリオ内で補完しあい、それによってまた違う意味での分散投資の効果が期待できます。インデックス・ファンドとアクティブ・ファンドのパフォーマンスは期間によって優劣が入替わるため、両者を同時保有することでポートフォリオのリターンの変動を抑えることができると考えられるのです。

 つまり投資家は両者のトレードオフの関係を理解する必要があります。(トレードオフとは、なにかを追求する時、同時になにかをあきらめなければいけないことを意味します。)

 それでは、インデックス・ファンドとアクティブ・ファンドの適切なバランスは?という問題が出てきます。

 インデックス・ファンドとアクティブ・ファンドを50%づつ組入れたポートフォリオは初心者の投資家にとって妥当なスタートラインと言えるかもしれません。しかし、個々のポートフォリオにおける最も適切な組み合わせは、多くの要素が関連し、中でも投資目標が重要になってきます。ここに唯一の答えはなく、投資家は各自の状況に応じて判断しなければなりません。

 次は、運用マネージャーの選択の問題です。この際、アクティブ・マネージャーの技量や経験、「長期の」パフォーマンスのトラックレコードなどは重要な判断材料です。

 例えば、非常にベンチマークを意識した運用をするアクティブ・ファンドのマネージャーは、ベンチマークとファンドのリターンの乖離幅を適度に留める運用を目指します。一方で、インデックスの動きを無視した運用をするマネージャーは、ベンチマークからの乖離を抑えるよりは、より高いリターンを得ることを主眼におきます。

 「インデックス・ファンドもアクティブ・ファンドも正統な投資アプローチです。そして、多くのファンド・マネージャーは両者を結ぶ分布範囲のどこかに位置付けることができます。投資家は、どのアクティブ・ファンドが自分の投資目的に合致し、ポートフォリオの他の部分を補完できるのかを判断する必要があるでしょう。」(バンガードの投資カウンセリング・アンド・リサーチ(IC&R)の責任者、キャサリン・ゴードン氏)

マネックスからのご留意事項

「バンガード・海外投資事情」では、マネックス証券でお取扱している商品・サービス等について言及している部分があります。
マネックス証券でお取引いただく際は、所定の手数料や諸経費等をご負担いただく場合があります。お取引いただく各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。また、信用取引、先物・オプション取引、外国為替証拠金取引・取引所株価指数証拠金取引をご利用いただく場合は、所定の保証金・証拠金をあらかじめいただく場合がございます。これらの取引には差し入れた保証金・証拠金(当初元本)を上回る損失が生じるおそれがあります。

商品ごとに手数料等及びリスクは異なりますので、詳しくは「契約締結前交付書面」、「上場有価証券等書面」、「目論見書」、「目論見書補完書面」又は当社ウェブサイトの「リスク・手数料などの重要事項に関する説明」をよくお読みください。

マネックスメール登録・解除

コラム一覧