「運用会社を選ぶ4つのP(前編)」

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

「運用会社を選ぶ4つのP(前編)」

一般的に、インデックス・ファンドの運用会社として知られているバンガードですが、実は、インデックス・ファンド以外にも、多くのアクティブ・ファンドを用意しています。そして、それらファンドのほとんどは、バンガードが選択した外部のアクティブ運用会社に運用委託されます。バンガードは優れた運用会社であるとともに、他の優れたアクティブ運用会社を選ぶコンサルタントとしての能力をもっているのです。

 バンガードが外部のアクティブ運用会社を採用する際には、「4つのP」:人(People)、運用プロセス(Process)、ポートフォリオ(Portfolio)、そしてパフォーマンス(Performance) に注目します。バンガードはこれらの「4つのP」を基準に、数十億ドルの受託資産の運用を任せるアクティブ運用会社を選択していきます。

 人(People):

 バンガードでは、運用委託中の、並びに運用委託候補先のファンド・マネージャーに直接会って評価することに、非常に多くの時間を割きます。そして、長期的に投資家の資産を任せられる、信頼できるファンド・マネージャーを求めます。

 では、ファンド・マネージャーが信頼に値すると判断できる根拠は何でしょうか? それは投資戦略とリスクに対する明確かつ率直な情報開示の姿勢です。評価に値する運用会社は、必ずこの企業カルチャーを持っていなければなりません。

 バンガードは、投資家を最優先することを理念として掲げ、それを奨励している運用会社に投資家の資産を預けます。それは、単にそれを実践することがよいビジネス戦略と言えるからだけではなく、それが企業の経営哲学を表していると考えるからです。バンガードは「顧客に奉仕する」という価値規範が企業のDNAに刻み込まれていなければならないと考えます。

 次回、運用プロセス(Process)、ポートフォリオ(Portfolio)、そしてパフォーマンス(Performance)の説明に続きます。

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