パフォーマンスの決定要因

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

パフォーマンスの決定要因

あなたの運用資産のパフォーマンスは主に三つの要因によって決定されます。それは:
 1 個別銘柄の選択
 2 マーケットタイミング
 3 長期的なアセットアロケーション(資産配分)です。

いったん株式、債券および短期金融商品の資産配分方針を決定すると、あとはインデックス運用戦略を取るか、あるいはアクティブ運用戦略を組み合わせるのか、の判断になります。

アクティブ運用戦略は、1の銘柄選択および2のマーケットタイミング戦略を通して、投資方針とした資産配分の期待リターンをさらに上回ることを目指します。

 ブリンソンらによって1986年に公表された画期的な論文、「ポートフォリオ・パフォーマンスの決定要因」は、銘柄選択およびマーケットタイミング戦略はそれほど重要な役割を持つわけではなく、実はポートフォリオの資産配分方法こそパフォーマンスの主要な決定要因であると結論づけていました。
 私たちバンガードもこの先駆的な研究をもとに、さらに膨大なデータを駆使して、研究結果の検証を行いました。その結果はやはり、「資産配分こそ投資家の最も重要な決断である」との結論でした。また、市場が乱高下した期間を含めて長期間分析しても、平均的に見ると、アクティブ戦略がパフォーマンスを決定づけるものではなかったことが明らかになりました。

 資産配分こそ最も大切だと分かったら、その次は、誤ったアセットミックスを持っていることこそ最も大きなリスクであると気付くでしょう。起こるはずが無いように見えることでも、実際にはさらに予想外のことが起こります。そんなリスクから私たちを守ってくれるもの、それが適切な資産配分なのです。-----
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