世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)
米国バンガードのコールセンターでは複数の投資家の方から、同じお問い合わせを受けることがしばしばあります。特によく耳にする最近のお問い合わせには、「手元の資金を投資にまわそうと思うのですが、何に投資したらいいのでしょうか?」とか、「エマージング(新興)国市場ファンドをいま買ったほうがよいでしょうか?」または、「金利が上がりそうですが、債券ファンドを手放したほうがいいでしょうか?」といったようなものがあります。
まったく異なるお問い合わせのようにも思えますが、これらに対する我々の答え方は実はすべて同じで、「自分の投資プランを立ててから、それに従った投資判断をしてください」なのです。
「手元の資金を投資にまわそうと思うのですが、何に投資したらいいのでしょうか?」といった電話をかけてこられる方の中には、「なぜこの人は私の質問にはっきり答えてくれないのか」とイライラする人もいます。テレビ、ラジオで活躍している投資の専門家のように「ズバリこの銘柄、このファンドがよい!」
といった切れの良いコメントを期待しているのでしょう。でもこのご質問に対する答えはただ一つ、「投資プランを持たずに意味のある投資決断は下せない」なのです。まずは「その手元資金は何の目的のためのものなのか?」「投資予定期間はどのくらいか?」「どれくらいの損失までなら耐えられそうか?」といった質問に自分自身で答えを出し、それをもとに自分にふさわしい投資資産とその配分を決めることが先です。具体的な投資商品を考えるのはその後の話です。
「エマージング(新興)国市場ファンドをいま買ったほうがよいでしょうか?」、
「金利が上がりそうですが、債券ファンドを手放したほうがよいでしょうか?」このようなお問い合わせに対しても、市場予測や短期的な損益に固執する事なく、自分の投資プランに従ってご判断ください、とお答えする事になります。
まったく異なるように見える3つのお問い合わせですが、実はすべて「全体の投資プラン」を通して考えることが重要です。
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