過去の運用成績からなにを得る?

世界最大級の運用資産規模を誇る投資信託会社、バンガードがお届けする運用コラム。世界経済を大局的にとらえ、正しい運用のあり方を示唆します。(現在は更新しておりません)

過去の運用成績からなにを得る?

投資信託を選ぶ際には、「コスト」、「投資する期間」、そして「リスクの大きさ」など、いくつかのポイントを考慮する必要があります。「過去の運用成績」もひとつのポイントではありますが、その効果は小さく、また長期的視野にもとづいた適切なやり方で評価しなければ意味がありません。

特に10年に満たない短中期の運用成績で投信を比較する時は注意が必要です。それらの投信がその期間中なぜそのような運用結果になったのか、その理由を考えてみる必要があります。以下にあげる3つの質問を参考にしてみてください。
1.市場や経済はその間どのように動いていたのか?
90年代はIT株が人気となりましたが、最近はエネルギー株が注目されています。このように、人気化する産業セクターは移り変わっていきます。世界経済や市場の発展に応じてこれらは今後も随時変化していくことを理解しておく必要があります。

2.投資スタイルは運用成績に影響したか?
保有銘柄の少ない投信は、広く分散化された投信よりも運用成績の良いときと悪いときの差が大きくなる傾向があります。小型株投信のリターンは大型株投信よりもその差は大きくなりますし、特定の業種に集中投資しているものや、上位10銘柄への組み入れ比率が高い投信も運用結果のブレ幅が大きくなる傾向があります。さらにアクティブ・ファンドの場合は、運用結果がファンドマネージャーの能力なのか、単なる偶然なのか、その判断が難しいところです。
3.同種の投信の運用成績と比較してどうか?
たとえば、2つの投信の10年間の平均年率リターンがほぼ同じでも、1年ごとで比較して見てみると、両者のリターンには意外と差異が生じている場合があります。そこで投信ごとに、その期間の一番成績がよかった年と一番悪かった年のリターンの差を出して比較してみることで、それぞれの投信がもつ潜在的なリターンのブレ幅の大きさを知ることができます。

やはり重要なのはコストです。

2006年のバンガードの投資カウンセリング&リサーチ・グループの研究でも、15年から20年という長期にわたりコストを抑えることが、運用成績に優位に働くということがわかっています。一方、セクターや銘柄選択、投資スタイルが運用成績にもたらすインパクトは、短期的には大きくても、長期的にみると次第に小さくなっていきます。低コストを維持する投信は、長期的に見て運用成績の上位ランキングに位置する場合が多いのですが、それはコストを低く抑えることによって、投信をより効率的に運用することが可能になるからなのです。
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・当ファンドは、主に外貨建の外国投資信託に投資します(為替ヘッジは原則 として行ないません。)ので、ファンドの基準価額は投資した外国投資信託 の基準価額の変動や為替相場の影響を受けて変動します。したがって、受益 者の投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失 を被ることがあります。
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・解約手数料:0%
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